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富山のニュース 【4月18日01時08分更新】
高岡市が26日から震災がれきの処理開始 年内に1700トン
高岡市は17日、富山、岩手両県との間で災害廃棄物の処理に関する基本協定を結んだ 。当初計画では昨年7月から約3千トンの処理を予定していたが、受け入れ開始がずれ込 み、1日約7トンの換算で約1700トンとなった。 市によると、27日から焼却処理を始め、焼却灰は市内の処分場で埋め立てる。がれき は平日、貨物列車で4トンコンテナ2本ずつ運び、土、日曜を含めて焼却処分する。放射 能濃度の検査結果は市のホームページで公表する。12月末以降の処理継続は両県と協議 する。 市役所で会見した永山樹生活環境部長は、「被災地の1日も早い復旧・復興のため、災 害廃棄物の処理に協力したい。安全性を十分に確認しながら、着実に処理を進める」との 高橋正樹市長のコメントを読み上げた。 永山部長は、山田町のがれきが2月末現在で2・7万トンあり広域処理の必要性がある との見解を示し、「きちんと説明会を開き、市民の理解を得られたとの認識を得ている」 と述べた。 県内では富山地区広域圏、新川広域圏の両事務組合も本格受け入れの方針を決めている 。 石井隆一知事は、高岡市で震災がれきの本格処理が始まることについて「理解していた だいた高岡市民の皆さんに感謝したい」と述べ、今後は安全性のチェックなどに万全を期 すとした。 震災がれきの広域処理に反対する「高岡の未来を考える会」の高橋由紀子代表は17日 、高岡市役所で報道陣に対し「もう少し慎重に考えてほしい。本当に必要なのか県民、高 岡市民と対話してほしい」と述べた。 同会は、震災がれき受け入れに関する公開質問状と全国からの抗議声明文を高岡市と市 議会に提出した。
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