［できごと］【政治家迂回寄付】自民の大阪参院選候補、柳本氏も（2013.4.16 14:07）

　国会議員や地方議員らが党支部や資金管理団体などを使って寄付金を迂回（うかい）させ所得税控除を受けていた問題で、参院選大阪選挙区の自民党候補に内定した元衆院議員、柳本卓治氏（６８）が、衆院議員時代の平成２１年に自身が代表を務める党支部を介し資金管理団体に寄付金を迂回させていたことが１６日、分かった。

「適法に処理…と認識」

　政治資金収支報告書によると、柳本氏は２１年６月１９日に６００万円を「自民党大阪府第３選挙区支部」に寄付。柳本氏の資金管理団体「柳栄会」は同年１２月７日、支部から５００万円の寄付を受けていた。

　産経新聞の取材に対し、柳本氏の事務所担当者は「調査中であり、調査終了後、速やかに報道各社に報告する。法にのっとり、適正に処理されているものと認識している」と話した。

　柳本氏は２年の衆院選で初当選し６期務めたが、昨年１２月の衆院選で立候補を断念。今夏の参院選を前に自民党大阪府連が実施した大阪選挙区の公認候補を選ぶ党員投票で、１５日に内定した。