よくわかる、大西洋一弁護士のリーガル・ハイな法律用語集 kabumatome.doorblog.jp/archives/65742…
— 全力2階建さん (@kabumatome) 2013年4月14日
【ストーカー規制法】「ストーカー行為等の規制等に関する法律」が正式名。愛憎に取りつかれた人の行為を規制するが好意は規制しない。条文の中に「愛」という文字が入っている唯一の法律らしいが真偽不明。当職も「愛」を探しているので他の法律の条文中に愛を見つけたらご教示願いたい。
— 弁護士大西洋一さん (@o2441) 2013年4月14日
【渉外弁護士】デビュー後はなんか忙しそうにしていて数年後は海外のロースクールに行って海外生活をし、フェイスブックなどであっちでのパーティーの様子などのリア充ぶりを見せてくれたかと思ったらNY州とかの弁護士資格を取ってくる人たち。生涯渉外弁護士という人は意外と少数らしい。
— 弁護士大西洋一さん (@o2441) 2013年4月14日
【弁護士秘書】秘書募集と求人したほうが応募が多いので秘書という名前がついているが、業務内容は事務そのもの。
— 弁護士大西洋一さん (@o2441) 2013年4月14日
【主張自体失当】実体法上無意味な主張のこと。読まされる側には脱力系の笑いを誘う効果がある(主張自体失笑)。
— 弁護士大西洋一さん (@o2441) 2013年4月14日
【弁護人】刑事事件で被疑者・被告人の立場を防御し人権確保に努める人。被疑者・被告人からすれば頼りにするしかない存在であるが、大抵の弁護人の一番の得意分野は刑事弁護ではなく自己弁護だったりする。
— 弁護士大西洋一さん (@o2441) 2013年4月14日
【付添人】少年事件における弁護人のような立場の人。文字通り少年に付き添っているだけだと仕事していないと怒られる。結構やることが多いのでもっと大変そうな名称にすべきである。
— 弁護士大西洋一さん (@o2441) 2013年4月14日
【刑事訴訟法】刑事手続きについて定めた法律。学生、受験生、修習生、実務法曹を問わず、面白さに取りつかれて被疑者・被告人の立場になって自ら手続きを体験する人も出てくる魔性の魅力を有している法律(修習生が体験しているときは被疑者修習、被告人修習などと呼ばれる)。
— 弁護士大西洋一さん (@o2441) 2013年4月14日
【法服】本屋でぶらぶら本を物色しているような没個性的なおじさんと裁判官を区別するため、権威づけと目印のため裁判官等に着せることになっている衣装。模擬裁判で法服を羽織った人に「ガバッ」と露出狂のモノマネをされて爆笑したことがある当職思い出のアイテムでもある。
— 弁護士大西洋一さん (@o2441) 2013年4月14日
【弁護過誤】過ちは誰にでもある。優秀な弁護士は表に出さない交渉技術も優れているのかもしれない。
— 弁護士大西洋一さん (@o2441) 2013年4月14日
【簡易裁判所】「ここに修習生や弁護士の任官受け皿が沢山あると思うのですがなぜ書記官が簡裁判事になるのでしょうか。書記官実務を長年やれば裁判官のする法解釈・適用がいつの間にでできるようになるのでしょうか?現場は大変なことになってますよ」って、帰り道に叫びたくなることがある場所。
— 弁護士大西洋一さん (@o2441) 2013年4月14日
【法律事務所の大半は土日休み】「どうして法律事務所は土日やっていないのですか?平日は仕事しているんですけど」「申し訳ございません、実は私も平日に仕事して、土日はお休みいただいているのです」
— 弁護士大西洋一さん (@o2441) 2013年4月14日
【宇宙人】地球外から来た知的生物のようなもの。どんなにすごい知性や技術を持っていたとしても、法的には「モノ(動産)」として扱われる。
— 弁護士大西洋一さん (@o2441) 2013年4月14日
【無主物先占】誰のものでもない動産を所有の意思をもって占有することをいい、これにより所有権を取得することができる(民法第239条1項)。宇宙人と出会ったら所有の意思を持って抱きしめればその宇宙人はあなたのもの。スーパーマンやチューバッカやスポック船長を見たらぜひゲットしたい。
— 弁護士大西洋一さん (@o2441) 2013年4月14日
【犬】法的には動産であるが、運転手の不注意による交通事故などで犬が死亡した場合は、飼い主が考えている価値と法的な時価額にかなりのズレがでてしまったり、犬の葬儀費用は物損における賠償論としてどう構成すべきかなど、賠償論上の論点を多く含んだ生き物。
— 弁護士大西洋一さん (@o2441) 2013年4月14日
【セクハラ該当性の自主判断基準】研修で真面目な説明をしても誰も聞いてくれないので「友人の年頃の娘さんにそれをしたらその友人との人間関係が悪くなる予感がする言動、自分の娘が友人からそれをされたらその友人との人間関係が悪くなるであろう言動はセクハラだと思ってください」って伝えてる。
— 弁護士大西洋一さん (@o2441) 2013年4月14日
【事実認定と評価】事実認定はビデオや機械を使っていいから可能な限り客観的に正確にし、判断者はできるだけ評価に専念する…というのが理想だが、スポーツの審判の世界はこの区別がごっちゃになってるからよくトラブルになる。ホームラン判定なんて境界ポールにカメラ設置すれば一発なのにね。
— 弁護士大西洋一さん (@o2441) 2013年4月14日
【猫】世界中で慣習的に放し飼いをされており、近隣の庭を荒らしたり、近隣の車両に傷をつけたり、糞尿で悪臭をつけたりするのだが、飼い主が動物占有者の責任(民法718条)を問われることが少ない動物。猫は人の心の隙間に入ってくるので仕方がないのかもしれない。
— 弁護士大西洋一さん (@o2441) 2013年4月15日
【満足的仮処分】仮の地位を定める仮処分とも呼ばれる。法的にはまだやることがあるが、保証金を積まない仮払い仮処分のときでは依頼者からみれば金銭が払われたことには変わらないのでそれだけで満足してしまうことも多く、その後の協力度合いがイマイチになって代理人が苦労することもある仮処分。
— 弁護士大西洋一さん (@o2441) 2013年4月15日
【伝聞法則】伝え聞いたことはそのプロセスで改変があったり勘違いが入りやすいからにわかには信用するなと教えてくれる刑事訴訟法上の法則。マスコミの報道にも適用が望まれる。
— 弁護士大西洋一さん (@o2441) 2013年4月15日
【疑わしきは罰せず】「…被告事件について犯罪の証明がないときは、判決で無罪の言渡をしなければならない」という原則(刑事訴訟法336条)。痴漢否認事件でよく問題となる。なおゴルゴ13の「疑わしきはクロ」というシーンの通り、刑事手続き外の、諜報機関や浮気の嫌疑などでは適用はない。
— 弁護士大西洋一さん (@o2441) 2013年4月15日
【贈与契約】「あげる」「ありがと」で成立する、物を無償で譲渡する契約。民法上は物の交付前(登記前)は書面で贈与する旨取り交わしていない限りは「やっぱりあげない」と取り消すことができる。しかし信用は失墜する。高価な物のときは税金がどうなるかをよく確認すべきである。
— 弁護士大西洋一さん (@o2441) 2013年4月15日
【民法742条1項】婚姻無効の規定。外国人との偽装結婚に協力したのを後悔した人からの相談で引く条文。「人違い」が例示されているがどういうことなのだろうか。憲法24条1項の「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し…」と整合しない慣習を前提とした文言ではないかと当職は疑問視している。
— 弁護士大西洋一さん (@o2441) 2013年4月15日
【詐欺罪の限界事例】何をもって人を欺く行為なのかという問題提起を含む事例。断面では分厚い具が挟まってる三角切りのサンドイッチを買って一口食べたところ断面部分以外にはほとんど具が入っていなかった場合に議論となる。
— 弁護士大西洋一さん (@o2441) 2013年4月15日
【右陪席】油断すると何でも右から来たものを左へ受け流してしまう裁判官。カラオケに行くとムーディー勝山のあの歌を好んで歌う。
— 弁護士大西洋一さん (@o2441) 2013年4月15日
【合議事件】複数の裁判官で判断する事件。三人寄れば文殊の知恵が司法の世界では必ずしも該当しないことを教えてくれる。地裁民事で新人左陪席と何でも左に受け流す右陪席と多忙を極めてチェックが甘い部長の三人で合議体が構成されると特殊な化学反応が起こり予期せぬ新裁判例を生み出すことも。
— 弁護士大西洋一さん (@o2441) 2013年4月15日
【結婚披露宴】おめでたい場面を見ると、一般民事をやっている弁護士は天の邪鬼的にかつて自分が担当した男女の泥沼事件を次々と思い出してしまうものだが酔っていても一切それを口に出してはならない宴会。
— 弁護士大西洋一さん (@o2441) 2013年4月15日
【刑法】「~をした者は~に処する」と規定されているが「~をしてはならない」とは書かれていない法律。あらゆる刑罰を甘んじて受けようと開き直った人には無力なところが欠点。
— 弁護士大西洋一さん (@o2441) 2013年4月15日
【経験則】経験の蓄積により得られた法則。瀬木比呂志著「民事訴訟実務と制度の焦点」P296~で別居中の配偶者が特定の異性の家をしばしば訪ねて数時間滞在していたとして経験則上不貞行為があったと評価できるか、という事例で(続く)
— 弁護士大西洋一さん (@o2441) 2013年4月15日
それだけでは何とも言えないいうのが大多数の裁判官(あるいは法律家)の見方だろうとの見解を示しており、判事ないし法律家の大多数が相当奥手であることが経験則上導かれる。
— 弁護士大西洋一さん (@o2441) 2013年4月15日
【岡口基一】日本の裁判官。昔から要件事実関連の勉強資料をネットでUPするいい人であったがその後「要件事実マニュアル」というバカ売れ本を書き一財産を築いた。当職は当たったことがないが当たった人によるとまともでいい裁判官らしい。新しい服を買うとネット上に自分撮り写真をupする。
— 弁護士大西洋一さん (@o2441) 2013年4月15日
【岡口撮り】姿見鏡の前で新調した衣類を着用して仁王立ちでやや筋肉に力を入れた状態で腕を少し横に広げ伏せ目でカメラから目線をそらして自己を撮影する方法。岡口裁判官が好んだのでそう呼ばれる。筋肉に自信がない場合は撮影直前に腕立て伏せなどをして筋肉をパンプアップさせてから撮るとよい。
— 弁護士大西洋一さん (@o2441) 2013年4月15日
【笑う相続人】全く~ほとんど会ったこともない人や全く疎遠な人が死んで自分に遺産が来る状況を揶揄した言葉。まじめな用語。若干異なる例だが母が未婚で出産、父は認知したが逃亡、その後交通事故被害で死亡…幼児が莫大な損害賠償債権を単独相続という例で、幼児の母の笑顔なら見たことがある。
— 弁護士大西洋一さん (@o2441) 2013年4月15日
手ごわい頭脳 アメリカン弁護士の思考法