「私は日本語が好きで、大学で日本文学を専攻しました。東京に留学もしました。日本が大好きです」
「スタッフは入れ替わることはありますが、採用の条件は高いレベルの日本語を話すことと、日本や日本人が好きということです。2つ目のポイントは重要です。日本語が好きなだけでは雇いません。夜も週末も祭日もご案内するわけですから、日本の方たちに親しみを感じていなければ、続けていけない仕事です」
私のドライバーも日本が大好きで、定期的に日本を訪れるという男性だった。ステファニーはスタッフを手配するだけではない。自らも大型車を運転して町を巡る。
日本人相手だと、気持ちよく仕事ができる!
「仕事をするという点で、お手伝いする対象が日本の方たちでとても心地いいです。私が日本が好きだからという意味ではなく、マナーがいいという面でです。
まず、日本の方たちは時間をきちんと守ります。ツアー中にこの場所の自由時間は1時間ですと言ったら、必ず守って車に戻ってきてくださいます。もしも遅れても、きちんと謝ってくださいます。きれい好きなので車も全然汚れません。他人への心遣いがこまやかです。トラブルもほとんどありません。
ほかの国の人だと、なかなかこうはいかないのです。ニースのガイド仲間と話をすると、いつも、うらやましい! と言われるんですよ」
このほかにも日本人のいい面はたくさんあると言う。
「日本の人たちは話好きですね。日本の観光客はあまり話さないという印象を与えやすいですけれど、それは外国語が少し苦手というだけで、本当はたくさん話題を持っています。地方の方たちは方言で話してくれることもあるし、地方の生活について説明してくださったりして、日本の中にも多様性があることがよく分かります」
「日本人は地元の食材を楽しもうという姿勢も強いですね。例えば一般にフランス人が外食するときは、安くて量が多ければよくて質にはそれほどこだわりません。日本の方たちは、量よりも質が大切で、野菜が多めのヘルシー志向の食事が好きです。鮮度と質のよい食材をふんだんに使って洗練した料理を出すレストラン、例えばミシュランのお墨付きレストランをご紹介したりしています」
「好奇心もとても旺盛だと思います。普通、観光客はガイドブックに載っている主要な場所に行って満ち足りたと感じるのですが、日本の方たちはそういった場所に加えて、あまり知られていない所も紹介してほしいと言いますね。穴場を教えてあげると、とても喜んでくださいます」
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