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政治
余裕の首相 連携視野に対野党使い分け
安倍晋三首相は17日、政権交代後初の党首討論に臨み、論戦相手の野党に合わせて対応を変える変幻自在ぶりを発揮してみせた。将来の連携を見据えた言動とも受け取れる。衆院選挙区「0増5減」の区割り改定を含む公職選挙法改正案に反対する民主党の海江田万里代表を強く攻撃し、憲法改正や経済政策で近い日本維新の会、みんなの党にはエールを送る余裕も見せた。(赤地真志帆、坂井広志)
「こんなにすんなり行くとは思わなかった…」
政府関係者は党首討論終了後、首相に軍配が上がったといわばかりに「勝利宣言」をした。中でも、海江田氏に対しては「あまりにも下手すぎた」とこき下ろした。
初の党首討論となる海江田氏は、得意の経済政策で攻める作戦で臨んだ。
「『アベノミクス』の副作用にはどういうものがあるとお考えか」
自ら問題点を指摘するのではなく首相自らに問題点を語らせる-という海江田氏らしい温厚さが出た。しかし、それが裏目に出たようだ。
首相は「副作用と言うが、何もしなければリスクがないと思っていたら大間違いだ」と逆襲した。さらに「3カ月で4万人の雇用を生み出した」とか、東日本大震災復興対策の原資となるJT株の価格が上昇し「4700億円に増えた」など次々と数字を示しながら成果を強調した。
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