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'13/4/17

タクシー駐停車激減 広島




 客待ちタクシーの車列解消に向け、広島県警が広島市中区の紙屋町交差点北側の国道54号の一部区間について、規制を駐車禁止から駐停車禁止に強化して16日で3週間がたった。車線をふさぐタクシーは減り、悪質な違反の摘発例もない。県警と県タクシー協会は「順調な滑り出し」とする一方、解消には至っていないため、指導を続ける方針でいる。

 3月26日に規制を強化した区間は、交差点から北向きの片側3車線のうち歩道寄りの1車線で、基町クレド前のタクシー待機場までの約70メートル。午前6時〜午後11時の駐停車を禁じている。16日午後2時ごろも、車線をふさぐ車はなかった。

 広島中央署によると規制強化後、同区間で、駐停車禁止をめぐる道交法違反容疑での摘発はゼロ(15日現在)。交差点内まで延びることもあった車列に悩んでいた県バス協会は「改善された状態が続いてほしい」と期待する。

 ただ、問題が解決したわけではない。同区間のタクシー待機場には、平日の午前10時から午後5時まで県タクシー協会の指導員が立つ。しかし、指導員がいない夜間や土日には規制強化後も、タクシー数台が並ぶことも。待機場まで極端な徐行をするタクシーもあるという。

 同協会は「現場指導は今後も続ける。違反がゼロになるよう、ドライバーに規範意識の徹底を呼び掛けたい」とする。

【写真説明】紙屋町交差点北側の駐停車禁止区間(左端の車線)。タクシーの車列はなかった=16日午後2時10分(広島市中区基町)




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