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'13/4/17

第2大橋に負けるな音戸渡船



 呉市の音戸瀬戸を往復し、「日本一短い定期航路」といわれる音戸渡船について、市は老朽化した桟橋の更新に補助金を交付する。地元の音戸町まちづくり協議会(まち協)も「大事な観光資源」として資金面などで協力する意向だ。

 渡船の桟橋は音戸町と警固屋にあり、50年以上が経過している音戸側の木製桟橋を更新する。市は本年度当初予算に更新費用の半額に当たる350万円を組み込んだ。

 残る費用については同まち協と事業主が近く話し合い、負担割合などを詰める。同まち協の下田靖夫副会長は「渡船は観光資源と生活交通の両面で地域のシンボル。桟橋の更新に合わせて付近の施設整備なども考えたい」と話している。

 音戸渡船は、音戸大橋と第2音戸大橋に挟まれた片道約120メートルの海上を行き来する。市の2008年調査では1日の利用者は約300人。呉市中心部などから音戸高に通う生徒が多く利用する。

 第2大橋は今年3月27日に開通した。同まち協は昨年11月、開通したら渡船の利用者が減ると懸念し、市に桟橋更新費などの支援を求めていた。市は「生活交通維持のための補助金」として事業主に交付すると決めた。

【写真説明】老朽化した木製桟橋を更新する音戸渡船。後方は第2音戸大橋




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