'13/4/17
松江道でガス欠に注意を
中国横断自動車道尾道松江線の松江自動車道(71・6キロ)で3月30日の全線開通以降、ガス欠による車の立ち往生が、16日までに5件あったことが分かった。松江道にガソリンスタンド(GS)がない課題が全通約半月で露呈した。中国地方整備局は事前の給油を呼び掛ける看板設置を決めた。
整備局によると、5件はいずれも三次東ジャンクション・インターチェンジ(JCT・IC、三次市)―三刀屋木次IC(雲南市)間の三次方面に向かう車線で発生。うち2件はトンネル内だった。
日本自動車連盟(JAF)中国本部は「他の高速道よりかなり多い印象。本線での停車は事故に発展しかねない」と指摘する。
松江道は全通に伴って中国自動車道と接続し、広島、松江市間が高速道で直結。三次東JCT・IC―三刀屋木次IC(61キロ)は国と広島、島根両県が費用を分担する新直轄方式で建設した。そのため、通行料は無料だが、コスト削減でサービスエリア(SA)やGSを設けなかった。
中国道でGSのある安佐SAは三次東JCT・ICから51キロ。松江市から高速道で広島市に向かう場合、120キロ以上給油できない計算になる。
整備局道路管理課は「周知不足。松江道へ入る前の給油を呼び掛けるため、各IC手前に看板を4月中に仮設したい」としている。
【写真説明】全線開通し、多くの車が行き交う松江道。ガソリンスタンドは設置されていない(2日、雲南市吉田町)