プロ野球の巨人と阪神が来季ペナントレースの開幕戦を米国で開催することが確実になった。16日、複数の球界関係者が認めた。日本国内での開幕に先立ち、3月にロサンゼルスのドジャースタジアムとアナハイムのエンゼルスタジアムで1試合ずつ行う予定。プロ野球の公式戦が海外で行われるのは、2002年5月のダイエー(現ソフトバンク)―オリックス戦の台湾以来で、米国本土では初めてとなる。
この日、巨人の桃井恒和球団社長は「検討はしている。両チームで話し合いは必要になってくる」と話すにとどめたが、関係者によると、阪神は既に滞在先の選定など開催を前提に準備を進めている。巨人と阪神は来年3月中旬に渡米して、直前にアリゾナ州でキャンプを張って大リーグ球団とオープン戦を行う予定。公式戦は各球団が1試合ずつ主催する方向だ。
米国での公式戦開催の構想は、加藤コミッショナーが数年前から描いていたもの。その意向を受け、巨人などが米国開催の可能性を探っていた。関係者によると、当初は12年の開幕戦を首都ワシントンDCで開催することを検討したが、東日本大震災の発生や収支面などの条件が整わず断念。その後、開催候補地を在留日本人の多い西海岸に移して再検討していた。
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。