米大統領宛の手紙から猛毒の陽性反応4月18日 2時44分
アメリカのFBI=連邦捜査局は17日、声明を出し、オバマ大統領宛の手紙の中から粒状の不審な物質が見つかったため簡易の検査を行ったところ、猛毒のリシンの陽性反応が出たと発表しました。
大統領の警護に当たっているシークレットサービスによりますと、この手紙は、ホワイトハウス宛の郵便物を事前にチェックする施設内に今月16日に届いたということで現在、FBIなどが捜査しています。
FBIは、この不審な手紙と15日にボストンマラソンの会場で起きた爆破テロ事件との関連を示す情報は、今のところないとしています。
これについてホワイトハウスのカーニー報道官は定例の会見で、この不審な手紙についてオバマ大統領も報告を受けていることを明らかにしたうえで、「大統領の最優先課題はあくまでもアメリカ国民の安全である。大統領は、ボストンの爆破テロ事件の捜査を優先するよう関係機関に指示した」と述べ、ボストンの事件の早期解決に優先的に取り組む姿勢を強調しました。
一方、アメリカの複数のメディアは17日、南部アラバマ州選出の共和党のシェルビー上院議員の議会内にある事務所で不審な手紙が見つかり、FBIが捜査していると伝えています。
これを受けてワシントンの連邦議会の一部は、一時、立ち入り禁止となりました。
ワシントンでは前日の16日にも南部ミシシッピ州選出の共和党のウィッカー上院議員の事務所宛に送られた手紙の中から猛毒のリシンの陽性反応が出たことが分かっています。
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