NHK福岡のニュース 福岡放送局
警戒区域の動物たち写真展
原発事故で立ち入りが制限されている福島県の警戒区域に取り残された動物たちの姿を伝える写真展が福岡市で開かれています。
この写真展は、原発事故から2年が過ぎた今も、福島県の警戒区域に多くのペットや家畜が取り残され、動物も飼い主も苦しんでいる現状を知ってもらおうと、被災動物の保護団体が開きました。
福岡市南区の会場には、福島県の警戒区域で撮影された猫や犬、牛などの写真およそ120点が展示されています。
このうち、やせ細った黒い猫の写真は、震災のおよそ10か月後に撮影されたもので、その後、保護されたものの死んでしまったという説明がそえられています。
また、やせて毛並みが荒れた犬が街中や道路をさまよう写真では、犬たちが訴えかけるような目でカメラを見つめています。
このほか会場には、無残な死骸などの写真も展示され訪れた人たちが真剣なまなざしで見入っていました。
保護団体のメンバー、竹下雅美さんは「家族同然だったペットと別れ、二重に苦しむ被災者を助けることにもなると信じ活動を続けています。震災を忘れないことも支援になるので多くの人に見て欲しい」と話しています。
この写真展は、福岡市男女共同参画推進センター「アミカス」で今月23日まで開かれています。
04月17日 19時02分