【川田惇史】大阪市営地下鉄の「駅ナカ」ビジネス第1号として、18日に御堂筋線の天王寺駅(同市阿倍野区)にオープンする商業施設「ekimo(エキモ)天王寺」が17日、報道陣に公開された。10月になんば駅、来年4月に梅田駅でもそれぞれ開業する予定。
ekimo天王寺は改札付近の定期券発売所や売店を撤去し、614平方メートルの店舗面積を確保。関西初出店の女性向け服飾雑貨店「ロペピクニック パサージュ」やドラッグストア、パン屋、花屋など11店が並ぶ。
市交通局は、2015年4月の地下鉄民営化を目指しており、駅ナカビジネスを新たな収入源と考えている。運営は南海電鉄子会社と東急不動産に委託。3駅で計2千平方メートル、42店舗を計画しており、年間8億6400万円の使用料収入を見込んでいる。
市交通局の藤本昌信局長は「地下鉄の乗車人数が減少するなか、駅ナカビジネスなどの兼業で収益を拡大させたい」と話している。