その中で、
・イラクの汚染とフクシマの汚染を比較すると、事実を受け入れるのに数日かかった。
・イラクの奇形児の問題をそのままフクシマに持って行くのは間違い。
・奇形児だけをセンセーショナルに取り上げるのもやめて欲しい
・日本とイラクでは、被曝回避の技術も、医療技術も全然違う
等の発言をされていました。矛盾だらけだと思うのは、私だけでしょうか。そもそも被曝回避を日本政府がやっているのか。除染と言いつつ、単なるお掃除。汚染度はおそらく桁が2桁から3桁違う(フクシマの方がひどい)。そして、大事なことですが、被曝治療の技術を人類は持ち合わせていない。
そう考えると、今後フクシマ、そして日本がどうなるかは容易に想像がつきそうな気もしますが、、、残念です。
真実は時として、人を傷つけます。立ち直れないかもしれません。それでも、真実と向き合うしか、道は開けないと思うのですが、日本人は真実を直視する発言をすると「配慮」が足りないとして、ものすごい非難を集団で浴びせます
「原発周辺まさに死のまち、再生を」鉢呂経産相
鉢呂経済産業相は9日の閣議後の記者会見で、東京電力福島第一原子力発電所の周辺自治体を野田首相らと8日視察した感想を述べ、「残念ながら周辺町村の市街地は人っ子一人いない、まさに死のまちという形だった」と発言した。
経産相は「福島の再生なくして、日本の再生はない」とも述べたが、原発事故やその後の対応で政府の責任が問われる中、担当閣僚自身が周辺地域を「死のまち」と表現したことは波紋を呼びそうだ。
経産相は会見で、原発事故の作業員らについて、「前向きで明るく活力をもって取り組んでいる。3、4月に(現場に)入った方からは『雲泥の差』と知らされた」と話し、作業環境が改善しているとの認識を示した。地元14市町村長から除染対策の説明を受けたことについて、「前向きな方向も出てきている。政府も全面バックアップする」と述べた。
(2011年9月9日14時10分 読売新聞)
鉢呂大臣は、この「死の町」発言で、大臣を辞任させられたわけですが・・・(放射能を移してやろう発言も同時にしたようですが、この発言については別途エントリーをたてます)
原発周辺、長期間住めないと判断…首相陳謝へ読売新聞(リンク切れ)
8月21日(日)3時1分配信
政府は20日、東京電力福島第一原子力発電所事故で高濃度の放射性物質に汚染された周辺の一部地域について、長期間にわたって居住が困難になると判断し、警戒区域を解除せず、立ち入り禁止措置を継続する方針を固めた。
数十年続くとの見方も出ている。菅首相が地元自治体に直接説明し、避難の長期化を陳謝する方向で検討している。具体的な地域は、福島県双葉、大熊両町の原発3キロ・メートル圏内などを念頭に精査する。
じつは、政府はこんなこと最初からわかっています。
原発周辺「20年住めない」=菅首相が発言、その後否定(これもリンク切れ)
菅直人首相は13日、松本健一内閣官房参与と首相官邸で会い、福島第1原発から半径30キロ圏内などの地域について「そこには当面住めないだろう。10年住めないのか、20年住めないのか、ということになってくる」との認識を示した。松本氏が会談後に明らかにしたものだが、首相は同日夜、「私が言ったわけではない」と記者団に語った。
松本氏によると、同氏は首相に対し、避難生活を強いられている周辺住民の移住先について、福島県の内陸部に5万〜10万人規模の環境に配慮したエコタウンをつくることを提案。首相は賛意を示し、「中心部はドイツの田園都市などをモデルにしながら、再建を考えていかなければならない」と語った。
ただ、松本氏はその後、「20年住めない」との発言について、「私の発言だ。首相は私と同じように臆測(認識)しているかもしれないが、首相は言っていないということだ」と記者団に釈明した。(2011/04/13-19:56)
真実を言うと、希望を奪う、配慮が足りないと言って、撤回させる。結局一番情けない思いをするのは、地域住民です。大熊町は、5000万Bq/m2以上もの高濃度汚染をした地域があります。こんなところに帰れるはずがないことは、地域住民が一番よくわかっています。なにせ、原発作業員が大勢住む町なんですから、放射能の怖さ、汚染のひどさは自分たちの職場である原発と比較すれば、簡単にわかることなんですから・・・田舎の放射能の怖さを知らない素朴な人間と思っていたとしたら、大きな間違いです。彼らは放射能と40年以上にわたって一緒に生活をしてきたわけですから、なにを東電が隠してきたか、建設当初にどれだけあくどいことをやっていたかもなにもかも全部知っています。
ところが、この大熊町の町長 こんな発言をしています。
福島第1トラブル続発 汚染水処理、場当たり的
福島第1原発のトラブルが止まらない。燃料貯蔵プールの冷却停止に続き、地下貯水槽からの放射能汚染水の漏えいが発覚した。汚染水はストロンチウムを含む高レベル放射性廃棄物で土壌汚染が避けられない。東京電力の対応も後手を踏み、福島県や立地町の怒りは限界に達している。
(中略)
福島県大熊町は原発立地町で今も全町避難が続く。渡辺利綱町長は「帰還に向けて今が大事な時期なのに、町民の不安を増大させている」と怒りをあらわにした。
2013年04月09日火曜日
本気で帰還できるなど思ってもいないのに、平気でこんなことばを吐く、そしてそれをマスコミが乗せる。本当に狂っています。
事故当時の双葉町の状況
改めてみても、恐ろしい動画です。
今の浜通はどうなっているのか。
"Fukushima"3rd year Tomioka
私が福島に赴任した際に初めて降り立った夜ノ森駅 こちらも、出てきます。改めてみても、未だにこうなっているとは信じられません。
大熊よりも汚染が低いとされている浪江町
浪江は、ストリートビューまで(ここは、浪江駅近く)
大きな地図で見る
双葉郡の地理(場所を確認してください)
今後、日本を待ち受けている運命は・・・
そろそろ、もう本当のことを受け入れなければなりません。爆発から2年以上たっているのですから。
◆関連ブログ
原発周辺、長期間住めないと判断…首相陳謝へ2011年08月21日
5700万Bq/m2(1500Ci/km2)の大地〜大熊町2011年07月27日
福島の思い出(1)・独身寮2011年04月14日
福島の思い出(12)・・家計簿と夜ノ森駅2011年06月18日
ブログ内容転載は、引用元を明示した上でお願いいたします。(許可は必要ありません)
<< 福島は、みんな納得して原発誘致をしたのか。 | TOP | 世界中のみなさん、反原発に向けて立ち上がりましょう 橋爪 文(原爆被ばく者) >>
2011/3/13 高濃度汚染地区の迫真動画・・早過ぎたレポート2011年08月22日
タグ:P
放射能(ストロンチウム)汚染水漏洩問題ですが、子供達の急性白血病が確実な情報で入ってきており心配です。
http://alcyone-sapporo.blogspot.jp/2013/04/blog-post_4102.html
http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/ef6b586b941ced23004800a7e77903fa?fm=rss
ある番組で、ホンジャマカの石塚さんが、千葉のアワビを美味しそうに食べていたようですが、その情報でひきました。
この日本は狂っています。
たとえば日中戦時の1941年以前に中国戦線で日本製と考えるしかない戦闘機(零式艦上戦闘機)が超高性能を有している・・と言う報告しても信じてもらえなかったり・・、
まあそういう報告を軽視すると後で都合が悪いけど真実であった時に取り返しが大変厄介な事になりますよ・・と言う様な事を考えておけば、
安全であると言う報告よりも危険であると言う報告を重視するはずなんですが・・、
特に広島・長崎・第五福竜丸・チェルノブイリ・様々な核実験等の「危険かも知れない」と言う報告例が有るのですから重視しとくの当たり前・・と、
最悪を想定してその対処をしないともう無理です、
都合が悪いことを言うと怒って対策をさせないようにする様なそんな国は今回の事故の事でなくても他の事もまったく信用されなくなります。
大熊町長はまさか自分達が大熊町に帰される事はないと思っていて政府に「もう大熊町に帰ることは出来ません」と言わせたいのでは? 話しはそれますが工作員の標本も保存しとけば後日役にたつかも知れませんよ、今圧力容器の健全性は保たれているとか,メルトダウンは起きていないとか,格納容器の健全性は保たれている,と工作員が言っていたころの標本が有れば暇潰しに公開してはどうでしょう?
好意的に考えれば被爆回避の技術って防塵マスクとか空気清浄器のことですかね…
医療技術は整形外科か…
まあ、それにも限度がありますが。
ところで不正選挙と思われる衆院選でしたが、どうも地方選では自民党の惨敗が続いているようで、大規模な不正が行いにくいみたいです。
国政選と地方選の違いを詳しく調べていけばどのようなやり方で不正選挙をやったかがわかると思うのですが…
あと、イラクとの比較の件、汚染度はおそらく2桁、3桁違うという事ですが被害もそうなるという意味ですか?人間を傷つける目的で使われた核兵器(劣化ウラン弾は正確にはそうは言わないのかもしれませんが)よりも、すぐにではないにせよ30km圏外に全ての人が避難した今回の事故の被害の方が、それこそ2、3桁大きくなりますか?政府もそうなる事を予見しながらごまかそうとしているのですか?
はっきり言うべきという先生の見解、真意が少し掴めませんでした。鈍くて申し訳ありませんがご教授下さい。
実は日本が「言論の自由」が認められた国であるなどという事は全てウソだったのですね。もう一つ加えますと日本という国では「空気」というものが言論を封殺するようです。そういえば数年前に「KY(空気読めない)」などという言葉が流行語になっていましたね。ついでに日本が「民主主義」の国だという事も幻想だったようです。本当の事を口にすれば排除されるのが日本という国だったのです。そのような国が民主主義の国の訳がありません。
ところで震災と原発事故から最初の2年が終わってしまいました。これは「直ちには問題ない」という言葉の「直ちには」が取れて、「問題ない」という言葉が反転する時へと向かっている事を意味しているのでしょう。いや、それは既に少しずつはじまっているのではないでしょうか。双葉町の避難者の死亡者、福島での甲状腺癌や白血病患者の話が流れてくるようになってきました。それらはチェルノブイリやイラクの事例から考えれば当然の起こりうる事なのです。
それでもテレビや新聞は「食べて応援」のキャンペーンを張っています。本格的に健康被害が拡大したときに、いまやっている事に対して、どう責任を取るつもりなのでしょうか。それとも本格的な健康被害が広がり放射能の危険性が認知される前にTPPに参加して、すべての日本人を完全に「経済の奴隷」に仕立て上げて、逆らうことすらできなくするつもりなのでしょうか。
それとよくマスコミは「日本人は欧米人と違って民主主義を勝ち取ったのではなく与えられた」などと宣伝して、あたかも歴史的に庶民が、公に対して闘い、権利を勝ち取った事などなど無いような印象操作をしてきましたが、これもまたウソなのでしょう。かつての日本の庶民もまた時には権力者に対して闘い権力者を追い出し庶民による自治を行った事が地域レベルでは歴史的に存在するのは事実なのです。例えば山城国一揆や長享の一揆の後のように、いわゆる「百姓の持ちたる国」が誕生したことがあったのです。
日本人が常にお上に対して従順だったなどウソです。
もういい加減、一揆が起きてもおかしくない頃だと思うのですが、現代の日本人はマスコミによる洗脳がよく効いてしまっているのか、動きがありません。しかもTPPの問題も放射能についてもあまり考えていない人がいるのにも絶望的な感じを受けます。(これではオウム信者と何にも変わりません)
日本は進学率が高い国などと言われてきましたが、どうやら中身のない教育が広く行われていただけだったのですね。しかも教育という名の「カネ儲け」でしかなかった訳です。
しかも子どもたちを夜中まで塾に押し込めて精神を害する最悪のカネ儲けを教育と呼んできたのですね。本当に馬鹿な国です。
『鉢呂元大臣は大変でしたね、「死のまち」って言って干されちゃって。何であんな目くじらたてられたんでしょう?「福島をチェルノブイリと一緒にするな」とか怒鳴る方のほうがよっぽど推進派だと思います。そして、肝心なことは、鉢呂元大臣は福島の方々から支持されてたということ。何度も福島に行かれていて、その方が大臣となり、一番福島に足を運んだ大臣だ、と言われていたのに。実際、福島の組合や団体で鉢呂元大臣を支持する、という応援声明を出そうとしてたところ、あれよあれよというまに辞任されちゃったとも聞きます。』
もちろんおしどりマコさんは、福島県の仲よしのためにずーっと奔走されている方です。
真実を語る人をバッシングする人ほど福島の人びとを見捨てている、件。
前田建設工業の欠陥地下貯水槽について
http://financegreenwatch.org/jp/?p=29056
東電はちゃんと損害賠償請求するのでしょうか?水漏れするプールしか作れない準大手のゼネコンに国民の税金注ぎ込まれたんですよ。皆さんのご意見をどんどん届けてください。
東京電力 意見窓口
https://www4.tepco.co.jp/info/custom/service/form-j.html
環境省 意見窓口
https://www.env.go.jp/info/shitsunogyoukaku/form/index.php
首相官邸 意見窓口
https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken_ssl.html
要するに、先天性異常を持つ子を妊娠したり病気になったりしても、【問題ない】から原発の放射能に汚染された地域に住んで汚染水飲んで汚染食品食べることを恐れるなという政府広報の刷り込み
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%B8%E5%88%86%E8%A3%82%E5%8F%8D%E5%BF%9C#.E6.A0.B8.E5.88.86.E8.A3.82.E5.8F.8E.E7.8E.87.E3.81.AE.E4.B8.80.E8.A6.A7
核分裂生成物ってのはなにがどうやって核分裂を起こしたのかでできる種類が違う。ウラン235やプルトニウム239が核分裂をおこすとだいたいこの表にあるものができる。細かくいえばきりがないが詳細データはIAEAが無料公開してる。物理的方面ではIAEAもあながち間違いは言ってないと思う。でも核分裂生成物が更に中性子捕獲とかの反応を起こす可能性もあるはず。しかしストロンチウムやウランやプルトニウムを指摘する人ですら核分裂収率を問題にする人は少ない。サマリウムとか相手にされないとか誰かが言ってましたが、どういうプロセスでできるのかということを知らない人が多すぎる。こういうところを徹底的に突っ込んでくるのは要素還元主義による常套手段だ。本当に存在しないというなら全データを公表させるしかない。それすら捏造されていても誰も何も言わないわけだが.
イラクとの違いとなると、量もあるが、化学形態や核種の種類とか。湾岸戦争のころの海外SF小説にも劣化ウランの危険性について言及されてて子供が欲しければ危険だなどとかいてあったよ。政府はアルファ線核種を何桁もサバを読んでいる。ネットで公表されてる米軍もお仲間だよ。想像を絶するやばさだ。そもそも核分裂収率を調べれば核攻撃されたときどんな核爆弾が爆発したのかただちにわかるからね、軍事機密もあるだろうしポータブルの高性能測定器も米軍が持ってるはず。例えば崩壊系列でカドミウムが問題になるなら化学毒性があるカドミウムの量から逆算して親核種の量とか推定したのが、真実だ。地上で最もプルトニウムがいっぱいあるんだ。国中ほとんどいたるところプルトニウムまみれ。北朝鮮は六ヶ所村の再処理工場を核兵器の標的にしている。通常兵器でも核施設が壊れないと言う奴は、ツァーリボンバークラスの核兵器でも絶対壊れないと言うのだろう。反物質兵器でも壊れないに違いない。
劣化ウランといってもU235抽出後のゴミを加工したやつかな?Wikipediaの劣化ウランには使用済み核燃料のウランも劣化ウランだとか書いてあったのでどっちだかしらないが。ラドンだろうがプルトニウムだろうが、アルファ線は肺を破壊する。昔はレントゲンとるためにトリウム注入していたんよ。あとは化学形態の違いでどうふるまうか、とかだろう。肺にプルトニウムを注入されても誰も怒らないなど末期状態だ。
ラドンといえばイギリスだと中学でラドンの危険性などについて議論をする時間があるらしく、理系にいかなくても科学リテラシーを身につけさせる教育が盛んだそうですが、日本の科学教育は言うまでもなく終わってます。何十年も昔の日本の科学者のエッセイとかみても全く変わっていないもの。ドイツは原発をゼロから(物理学のレベルから)自作したが、日本でもゼロから開発しようと主張した科学者もいたが弾圧され(朝永振一郎、「プロメテウスの火」に詳しい)、結局輸入品の技術でスタートし純国産で開発するのに時間がかかったらしいです。結局医学も含め日本の科学というのが欧米のパクりの域を出ていないというのも問題だと思いますよ。寺田寅彦がいうように要素還元主義的思想に毒されているんだろうな。問題は数式が出てくるレベルでこのレベルまで理解できている人が皆無なこと。もはや東大生でも解析概論を読むのは数%しかいないらしいです。一学年あたり数百人はいると思ったんですが、ここまで深刻だとは思わなかった。
リベラルアーツ教育というのは、日本では教養学部と訳されることが多いのですが、多くの方がイメージされている幅広い「ご教養主義」とは全く違い、個人が生きていくための人間力を養う教育です。ひとことで言えば、いろいろな変化に対応できる「クリティカルシンキング=批判的思考」を身につける教育です。クリティカルシンキングとは、「人の言うことを鵜呑みにせず、自分のアタマで考え、分析、判断する」ことです。
具体的にどう授業が行われていくかというと、少々極端な例ではありますが、NHKで放映されたマイケルサンデル氏の「ハーバード白熱教室」をイメージしてください。先生と生徒たちの対話を通して、想定していなかった質問を受け、授業中皆がある意味「挑戦」を受けているので思考回路が常にスパークしています。参加した東大生のひとりが「頭の違う部分を使って面白かった!」とコメントしたのが印象に残っていますが、まさにこのことなのです。このような教育を受けることにより想定外の状況で自分だったらどのように問題を解決するか、という思考訓練が行われます。以下はあくまでもイメージとしてのご参考です。
NHK ハーバード白熱教室
http://www.nhk.or.jp/hakunetsu/harvard/about.html
ちなみに、三省堂の大辞林で「知性」という言葉の意味を調べると、
「物事を考え、理解し、判断する能力。人間の知的能力」とあります。
従って、学校が終わったあと熾烈な受験戦争を勝ち抜くために塾に通い、名の通った大学で「文系、理系」に分かれて勉強し、卒業後は公務員試験を受けて官僚になる、というような典型的な日本のエリートコースをたどった人たちほど、真の「知性」とは無縁な方たちだと言い切ってよいと思います。日本の教育はただの「問題解き屋」あるいは「勉強はできるけど、頭の悪い人」を大量生産してしまいました。今の日本はこういう官僚が牛耳っている社会ですからはっきり絶望的です。
私は大学では(日本でいうところの)文科系でしたが、もちろん理数系の単位も取らされました。これらのクラスでは、将来(日本でいうところの)理数系の専門分野へ進む人たちと一緒に勉強させられました。つまり文化系か理数系のどちらかの単位を多く取ったかということで、最初から文系、理系の概念が存在しているわけではありません。たいへんハードでしたが、この教育のおかげで科学リタラシーを得ることができました。今でもニュートンのような科学雑誌や新聞の科学記事を読んでも大まかには理解できますし、御用学者のインチキ調査も「何かヘン!」とピンときます。だからこそ、核物理学など今まで無縁の世界でしたが「小野先生のおっしゃっていることは正しい」と確信してこのブログを毎日読んでいる次第です。
「あらかじめ答えの用意された問題をひたすらに解かせる」ことは、国にとって都合の良い人間を作りあげることです。「放射能は安全だという結論になんとしてでも導きなさい」という政府の出題に、「ハイハイ、かしこまりました」という御用学者はまさにこのような教育の産物です。
日本の親は教育費用が高いと嘆きますが、そもそも欧米で塾へ通う子供は学習障害のような基本的な問題がある場合がほとんどで、大学に進学するために塾に通うなどということはあまり聞いたことがありません。私から見ると子供をますますバカにするためにお金をつぎ込んでいるようでとても哀れです、厳しい言葉でごめんなさい。
高校の教科書内容も授業方法もひどいものです。知識も思考力もつかない無駄な時間でした。
科学は科学史と表裏一体で教えるべきです。ただし、日本は科学を形成してきた当事者が居らず、科学史を語れる国ではないと思いますが、だからこそ、かつてのアメリカのように、学生をその気にさせるように、これを面白く教える熟練者が必要なのでしょう。
プリンキピアは、とにかくいい本ですね。当然ながら、中公、世界の名著にも入っている。でも、これももう入手しにくくなっているようですね。Prometheus BooksのMotte訳のGreat Minds Seriesやもっと立派な青い装丁の英訳ものもでていますが、いいものですね。
原本は、もちろん私が持っているはずもありませんが、幸運なことに眺めたことはあります。だから、普通は知らないある事実をちょっとだけ知っています。Analysis by Its History などを対照してみれば、さらに関心は膨らみます。数学史には、優れた本の訳本があるので、その点はいいですね。
どんな著作も、発見の必然性も、時代背景を知らなければ、理解は不十分だと思います。そういう全体の空気を知ってはじめて、思索は広がって行くものだと思います。
日本にいる若者たちにも、そうした環境を作ってあげる必要があります。文科省などに任せてはおけません。
福島県では、甲状腺がんを発病しても
白血病を発病しても、即座に原発事故の被曝の
影響では無いとする御用医師による見解が
すぐさま報道されます。
私は、原発事故後チェルノブイリ関連
本を沢山読み漁ったので、子ども達は遠方へ送り出す選択肢しか有りませんでした。
過去の公害、薬害等の国の対応を
子どもの頃から見てきましたので
自衛策を取りました。
勿論当初は関東周辺での就職、進学を
目指していたのを説得しての変更です。
顕著な症状でも原発事故の影響では無いと、権威者からの見解を鵜呑みにし、自分では調べようともしない方も多く、事故後2年被爆による
健康被害の話はとってもしにくい。
身近な友人にすら出来ません。
*TV新聞等で危険性をきちんと伝えない為、
そちらを信じていて、子どもを地元に置いたままですから*
勿論、 伝えようとして
何度も試みましたが迷惑がられました。
何より子ども大事で生活していた人達なのに
歯がゆくてなりません。