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連載連載
知ってるようで知らない……薬局の歩き方・クスリの選び方 第7回

湿布で肝臓・心臓疾患に影響も 肩こり湿布は意外と危険!?

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2013.01.25


 と、まぁそこまで行かなくても、「薬局に湿布とか売ってるから大丈夫じゃね?」とか思っている人もいるでしょう。いやいや、湿布薬もうまく使わなければ、肩こりを悪化させかねないので、その効能をきちんと知っておいたほうがいいですよ。

●湿布薬

 湿布薬や筋肉痛用の塗り薬は、サリチル酸メチルが使われていた時代からインドメタシンのブーム、そして現在はフェルビナクが主流です。ジクロフェナク(ボルタレン)も売られています。

 いずれも非ステロイド性抗炎症薬で、ゆっくりと経皮吸収されてダイレクトに痛みを和らげます。一応消炎鎮痛となっていますが、消炎効果より鎮痛効果のほうがメインです。それゆえに、過度に使いすぎると根本の炎症自体はそのまま放置……ということにもなりかねないので、あくまでその場のしのぎと考えるほうがよいでしょう。根本的な炎症は消えていないので湿布だけで治療したというのは無理があります。あくまで、体が過度に痛みに反応しないようにする程度のものなのです。

 温湿布と冷湿布はどちらでもいいのですが、肩こりには温湿布のほうが血流が良くなるのでよいとされています。温でも冷でもない湿布を貼って、その上から貼るタイプのカイロを貼り付けるほうが効果てきめんです(ただし、そのまま眠ったり、長時間付けっぱなしにしていると低温やけどの恐れがあるので、2時間程度で取りましょう)。特に冬場は冷えて筋肉の緊張が増しているので、湿布+カイロは効果倍増です。

 成分的にはジクロフェナクは現状、市販湿布では最強ですが、アスピリンぜんそく(頭痛鎮痛薬で起きるぜんそく)を起こしたことがある人、肝臓や心臓に疾患がある人は使わないようにと、説明書に必ず記載してあります。またジクロフェナク自体にアレルギーを起こすこともあるので、購入前に薬剤師などに相談してみるといいでしょう。

●内服薬

 一方、内服薬ならどうでしょうか。肩こりに内服薬というのはなんか変な気もしますが、実際に病院では慢性の緊張性頭痛などの緩和に、デパス(エチゾラム)、リーゼ(クロチアゼパム)なんかを抗炎症剤と一緒に処方したりもします。これらの薬は当然向精神薬なので、病院で処方されないといけないのですが、人によっては寝る前に服用することで、朝になると劇的に楽になる場合もあります。

 そんな成分が入った薬は当然薬局には売られていないのですが、市販薬でもなかなかどっこい、悪くない薬もいくつかあります。ドキシン錠(メトカルバモール)、コリホグス(クロルゾキサゾン)はその数少ない肩こり用の飲み薬で、いずれも筋肉の異常緊張を緩和するほか、捻挫などにも効果があります。特にコリホグスはエテンザミドも配合しているので、寝る前などに服用しておけば朝すっきりという感じに。

 当然効き目は人それぞれなのですが、試してみる価値はあるかもしれません。

 また、ビタミンB12群の薬も神経を修復するのに役立つので、人によっては痛みがマシになったり、疲労回復が早くなったりもあるようです。

 もちろん、薬で全部治るわけではないので、当然運動やストレッチなどで筋肉の過度な緊張をほぐすよう、小まめに動き回った方がイイのは言うまでもないのですけどね!

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