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3年ぶりに米作付けへ苗作り 福島・広野町4月12日 12時56分
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原発事故のあと米の作付けを自粛していた福島県広野町で、3年ぶりの作付け再開に向けて苗作りが始まりました。
広野町では、原発事故のあと町が農家に生産の自粛を要請するなどしたため、2年続けて米の作付けが行われてきませんでした。去年の試験栽培で収穫された米は、放射性物質が国の基準を下回り安全性が確認できたとして、ことしは3年ぶりに作付けを再開します。
作付けに向けて、町で唯一の農業生産法人では、樹脂で出来た苗箱に機械で種をまく苗作りを今週から始めています。月曜日にまいた種は、すでに芽を出し2センチほどに伸びていました。
210ヘクタールの水田のうち、およそ半分の110ヘクタールで作付けが行われる予定で、この法人がその4分の1ほどの苗の注文を受けているということです。田植えは来月上旬ごろに行われます。
広野町では、避難したおよそ5200人の町民のうち、戻って来たのは1割ほどで、基幹産業の農業の再開が町の復興につながると期待されています。
農業生産法人の芳賀吉幸社長は「ようやく始まったという感じです。コメを作ることは故郷を取り戻すことなので、さらに作付け面積を広げていきたい」と話しています。
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