過去の放送内容
儲かる「泡」ビジネス!エネルギーに!おしゃれに? 泡のヒミツに迫ります!
がっちりマンデー!今日のテーマは「泡」!
皆さん、お気づきでしたか?今、巷では「泡」を使った新商品や新技術が花盛り!
普段あまり気にしませんが、「泡」にはビジネスの種がいっぱい詰まっているのです!
「泡だらけの水槽で、海水魚のタイと淡水魚のコイが仲良く泳いでいる」?
「泡まみれの仏像」?
今日は、みんなが知らないスゴイ力を持つ「泡」ビジネスのヒミツに迫ります!
実は今大ブーム!?「泡」ビジネスが続々登場!!
儲かる泡ビジネスを探して、まず、最初にやってきたのは、大阪府堺市にある株式会社メイクリーン。
なんでも、泡であるものを専門に洗ってがっちりなのだとか。いったい何を洗ってがっちりなのか?上江田社長に付いて行った先は、とあるお寺。
そこには、すすとほこりにまみれたご本尊(木像)が・・・
上江田社長:仏壇や仏像を泡で洗う仕事なんです。
そう、メイクリーンは、泡で仏壇や仏像を専門に洗う会社。今回は、200年前に作られた仏像の泡洗浄を見せていただきます!
まずは、丹念にほこりを払い、次に、アルコール系の溶剤をまんべんなくかける。
ここで、いよいよ泡登場!あっという間に仏像が泡だらけになっていく。
そして、10秒もおかずに、泡をアルコールですすぎ始めた。足元は落ちた汚れで真っ黒に。なんと、たったの1時間で、とってもキレイになっちゃった!
これが、泡洗浄のチカラ!特殊なアルコール溶剤で表面の汚れを浮かせた後、泡でしっかり包んで、アルコールごと汚れを吸着するという仕組みなのです。
これ、メイクリーンが特許をとった洗浄法。以前は、仏像をキレイにするには、水拭きするのが一般的でした。でもこれだと、表面の金箔が落ち、仏像を分解してから、金箔を張り替えなければならないことも。お金も時間もかかるし、なにより、突然新品同様に金ピカの姿になるのには何か違和感がありました。
ご住職も大満足のよう。で、この仏像洗浄のお値段は一回30万円!以前のやり方だと、軽く100万円以上はかかっていたのが、この泡洗浄のおかげで、ずいぶんとお安くなったのだとか。
また、メイクリーンは仏像だけじゃなく仏壇も、泡まみれにして洗浄する。仕上がりは仏像同様ばっちりキレイになります!
世の中には、まだまだほこりをかぶったままの仏壇、仏具が溢れている。ということは、まだまだ“がっちり”いきそうですね!
今、いわゆるトイレタリー業界では「泡」商品が熱い!
手洗いはもちろん、洗顔料に泡、風呂やトイレの掃除にも泡、という空前の泡ブームの中、特に泡でがっちり!な会社があるということ。
やってきたのは、墨田区にある花王(株)の東京研究所。
トイレタリー業界NO.1の花王が開発したある泡商品が、今めちゃめちゃ売れているのだとか。それを開発したのが、ビューティケア研究センターの松尾貴史さん。
いったいどんな泡なのでしょう?
松尾さん:ブローネとプリティアです
そう、泡で髪を染める泡カラー!これまで髪を染めるといえば、クリーム状の液体が普通だったのが、花王が2007年に泡カラーを発売して以来、泡で髪を染める市場は、伸び続け、今や205億円市場に。
そんなに売れるのには、なにかヒミツがあるに違いない。さっそく番組スタッフで「泡カラー」を試してもらいましょう!
普段は自分で染めているというスタッフ。まずは、泡を手に取り、髪に載せていく。そして、シャンプーをするように泡を揉み込む。
でも、なんで泡なのでしょう?
松尾さん:泡は空気を含んだ液が広がりやすくて、カラーリングもシャンプーのようにできるんです。
そう、クリームよりも泡の方が均等に広がるから、染めるのが簡単ってこと。以前はクリーム状の液を、少しずつ丁寧につけないと、染めムラができて、ひとりでやるのがけっこう難しかった。美容院でも、髪を染めるのは二人がかりが基本でした。
でも、なんで最初から泡を使わなかったのでしょうか?
それは、泡は消えると液になってしまい、髪にとどまらず、下に垂れてしまうからでした。
しかし、泡カラーは普通の泡とここが違う。一番のポイントは、泡が消えても液状にならず、固い泡になって髪に残るという新技術なのです!
このあと、15分ほど置いといて、洗い流すとヘアカラー完成。ひとりでやったのにも関わらず、しっかり根元まで染まっています!
泡カラーの大ヒットで、自宅で髪を染める人が2割程増えた、なんていう話もあるのだとか。つまり、花王は揉み込むだけの泡カラーでがっちり!ということですね!