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はだしのゲン 続編の原稿を原爆資料館へ4月11日 15時54分
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広島で被爆した少年の成長を描いた漫画「はだしのゲン」で、去年12月に亡くなった作者の中沢啓治さんが構想していた続編に当たる第2部の下書き原稿が見つかり、11日、広島市の原爆資料館に寄贈されました。
漫画「はだしのゲン」は、去年12月に亡くなった漫画家の中沢啓治さんがみずからの被ばく体験を基に、広島で被爆した少年の成長を描いた作品です。
中沢さんは生前、続編に当たる第2部を構想していて、妻のミサヨさんが埼玉県所沢市の中沢さんの自宅で下書きの一部を見つけ、11日、原爆資料館に寄贈しました。
ミサヨさんは、「資料はもう家にはないと思っていたのでびっくりしました。皆さんに見てもらい、戦争や原爆に反対する気持ちを強めてほしいと思います」と話し、受け取った志賀賢治館長は、「貴重なものをいただき、感謝しています。一刻も早く、展示に向けた準備を進めたいと思います」と述べました。
下書き原稿は4枚で、表と裏に合わせて16ページ分のコマ割りやせりふが鉛筆で書かれています。
内容は、上京した主人公のゲンが、東京大空襲で戦災孤児となった少年と出会い、原爆だけではなく、戦争そのものへの悲惨さを感じていく場面が描かれているということです。
原爆資料館は、寄贈された下書き原稿を、早ければ7月から始まる企画展で公開することを検討しています。
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