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古文書に謎の“猿顔”スタンプ4月11日 19時49分
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宮内庁の書陵部が所蔵している書物の中に、国宝に指定されている平安時代の古文書「北山抄(ほくざんしょう)」の写本が保管されていたことが分かりました。
裏には、珍しい猿の顔のようなスタンプが押されていて、宮内庁では「詳しいことは分からず、謎だ」としています。
「北山抄」は平安時代中期の学者、藤原公任が編さんした宮廷社会の儀式の指南書で、合わせて10巻あり、京都国立博物館にある原本や、その写本が国宝に指定されています。
宮内庁の書陵部では、昭和32年に藤原摂関家の1つの九条家から購入したおよそ1万点の古文書の整理を続けていましたが、このほど、そのうちの一部が「北山抄」の写本の断片であることが分かりました。
この写本は、書体や紙の質などから平安時代のもので、貴重な発見だということです。
また、文書の裏には縦2センチ、横2.5センチほどの猿の顔のようなスタンプが押されていました。
同じようなスタンプは、平成16年にも宮内庁が所蔵する「北山抄」の別の写本で確認されていますが、これら以外に例がない珍しいものだということです。
宮内庁では、「紙すき職人がブランドとして示すために、このスタンプを押したのか、紙が貴重な時代だったので個人の持ち物であることを示したのか、いろいろなことが考えうる。詳しいことは分からず、非常にユーモラスで謎だ」と話しています。
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