2011年6月に収監され、1年9ヵ月の刑務所暮らしを経て、先月末に帰ってきた堀江貴文氏。久々の再会に西村博之氏も感動の涙……ということはありませんでしたが、伝説の連載・ホリエモンとひろゆきの「なんかヘンだよね…」が「週刊プレイボーイ」本誌にて復活しました!
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■見て見ぬふりが当たり前の刑務所
西村博之(以下、ひろ) (花束を持ちながら……)堀江さん、出所、おめでとうございます……というか、こういうときは「おめでとうございます」でいいんですかね?
堀江貴文(以下、ホリ) だいたいみんな「おつとめご苦労さまでした」って言うよね。
ひろ じゃあ、「おつとめご苦労さまでした(笑)」。普通知り合いが刑務所に行くことってないじゃないですか。だから言うほうは慣れてないから戸惑いますよね。
ホリ でも、みんな「おつとめご苦労さまでした」って言うとき、なんか楽しそうな顔するんだよな(笑)。とにかく、週プレの連載も再開だね。よろしくお願いします。
ひろ ところで、堀江さん、刑務所の中で何してたんですか?
ホリ (受刑者が働く)工場で紙袋のヒモとか、ゴルフのティーとか、白河だるまとかを作ってたよ。
ひろ へえ~。
ホリ でも、ほかの工場では携帯電話の解体とかやってたんだって。そっちのほうが面白そうだったけど……。
ひろ 収監前は「刑務所でユンボに乗れる資格を取りたい」とか言ってましたよね?
ホリ それが、偉い人(首席矯正処遇官[しゅせききょうせいしょぐうかん])に「職業訓練は仕事のスキルのない恵まれない人のためにあるもので、外(シャバ)に出ても仕事があるおまえが受けられるわけねーだろ」って最初に言われてさあ。
ひろ まっとうな意見ですね(笑)。
ホリ それに、俺のために長野刑務所のシフトを大きく変えたらしいんだよ。俺のいた工場だけ、ほかの工場と分離されて、運動や風呂の時間が決められたりしてさ。とにかく俺を人の目に触れさせないようにしてたんだよね。
ひろ なんでですか?
ホリ いろいろと面倒くさいんじゃない?
ひろ 刑務所の中に有名人がいたら喜んじゃうでしょうしね。
ホリ ヒエラルキー(ピラミッド型の上下関係)をつくりたくないんでしょ。