国際ハッカー集団、北朝鮮のサイト情報を追加公表

会員が書き込んだ自己紹介の内容も

 北朝鮮の対南(韓国)宣伝用ウェブサイト「わが民族同士」のサーバーに侵入し、会員情報などを盗み出して公表した国際ハッカー組織「アノニマス」は16日、前日に北朝鮮の別のサイトに侵入して100人以上の会員情報を手にしたことや、その会員情報の内容を公表した。アノニマスは「故・金日成(キム・イルソン)主席の誕生日に当たる太陽節(4月15日)に民族通信、自主思想ドットコム、白頭漢拏ドットコムなど、北朝鮮が管理する五つのウェブサイトに侵入した」と発表した。

 今回アノニマスが公表した情報には、サイトの会員が書き込んだ自己紹介の内容まで含まれていた。アノニマスが先日公表した「わが民族同士」の会員情報(1万5000人分)は氏名、電子メールアドレスなどだけだったため、名前が公表された会員の中には「自分の名前が勝手に使われた」と主張するケースも多かった。

 アノニマスによって公表された会員が自ら書き込んだ自己紹介には「主体思想の深さを知りたい」「北朝鮮だけが真の祖国と確信する人間」「生前の金日成主席と中国のトウ小平氏、ロシアのゴルバチョフ氏が写った記念写真をずっと手帳に入れて祈っている」などがあった。さらに「自分は一片丹心(一途)に朝鮮を愛している」「北朝鮮を朝鮮半島の唯一の祖国と考えている」などの内容もあった。

 警察庁保安局の関係者は「本人が自ら利敵サイトに会員登録し、北朝鮮を称賛する内容の書き込みを行ったとすれば、これは単なる会員登録ではなく、積極的に活動を行ったことになる」「事実が確認されれば、国家保安法違反による処罰が避けられない」とコメントした。

ソク・ナムジュン記者
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