紙コップの起源

はい。

 

紙コップです。

 

紙コップはなぜこの形なのでしょうか?

 

この形の起源を考えて下さい。

 

(K.I.T 虎ノ門大学院 主任教授 三谷宏治先生出題)

 

三谷先生に初めてこの問題を出されました。

 

物事にはその形の由来が必ずあるという事を考えさせられました。

 

またこれは「深く考える」「起源を考える」というワークでもあります。

 

さあ考えてみて下さい。

紙コップの特徴

それでは特徴を見てみましょう。

 

①円錐形を上下でカットしている。円柱ではない。

 

②上げ底になっている。

 

③口が厚くなっている。

 

④軽くて重ねられる。

 

⑤転がすと元に戻る。

 

⑥お花見に欠かせない(笑い)

 

チームでやるともっと沢山出てきますよ。

 

(理由を考える)

①円柱は直径が均一なので滑って落ちやすい。この形だと指に引っかかって安心。

しかしガラスコップで円柱のデザインは沢山あります。円柱コップをロボットが持つことができたときニュースになりました。力を制御して円柱を持つことは機能として難しいそうです。

 

②テーブルと接点を小さくすることで水にぬれず丈夫。又、重ねたときにこの接点が小さいので摩擦が小さく重ねる事が出来るのでお互いが外しやすい。

 

③この口の厚みをとるとこうなります。水を入れるとふにゃふにゃになってしい持ちあげる事が困難です。この厚みは持ちあげるのには欠かせないデザインです。

 

④紙ですので軽量で底上げされているので簡単に重ねる事も外すこともできます。

 

⑤これを転がして使用する人はいません。

しかしこれは「卵形」の特徴に繋がります、すなわち崖で鳥が卵を産んだ際に卵形であれば転がらずにもどりますが球体であれば落ちてしまいます。

「エジソンの卵」のコンテンツに入っています。

 

⑥お花見にはかかせません。全く賛成です。どこでも使える機能です。

 

①~⑥のような「形がもたらす機能」がなぜ紙コップには必要だったのでしょうか?

 

いつ どこで なぜ 生まれたのでしょう?

 

100年前 アメリカで 新鮮な水を提供する為に 生まれたのです。

 

つまり大勢の人が清潔な水を必要とするので

 

「清潔」で「かさばることなく」「下から一つ一つ引きだし」て「水を入れて飲む」み「捨てやすい」い事が求められたのです。

 

 

 

 

 

それでは絶対的な形である①の円錐を切ったような根本的な形はなぜでしょうか?

 

例えばパンダはこのコップを持てますか?ささの葉持てるから?ささの葉持ってますか? あれはよく見ると両手で挟んでいますね。

 

ではチンパンジーは持てますね。ゴリラももちろん。

 

かなりさかのぼって考えてみましょう。

 

そうすると持ちやすい動物は「猿人」を祖先とする動物ですね。

 

ではなぜ猿人の仲間だけ持てるのでしょう?

 

我々の手は「逆手」です、親指が逆方向から出ているでしょう!

 

物を持つために、ライオンは持てません。

 

ではなぜ「逆手」に・・・?

 

そう その形の根源は我々は「樹上生活者」だったからです。

 

環境が我々の手を「幹」や「枝」を持ちやすくするために、逆手になったのです。

 

究極の関係は紙コップの形の根源的な理由は「人間が樹上生活者」だったからです。

 

これもまたデザインには必ず理由がある事の一つですね。

 

三谷教授は他に色んな本を出版されています。

 

是非一度ご覧になってください。

 

教授のセミナーの参加もお勧めいたします。

 

「正しく決める力」(ダイヤモンド社)

「突破するアイデア力」(宝島)

「観想力 空気はなぜ透明か(東洋経済新報社)

 等多数

 

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