韓国の農林畜産食品部と酒類業界は14日、焼酎・ビール・マッコリの輸出実績が2カ月連続で下落したことを明らかにした。複数の韓国メディアが報じた。

 韓国メディアは「マッコリ・焼酎・ビール輸出急減、不況と円安の影響」、「味のないビールに韓流も下火、韓国酒の輸出が急減の屈辱」などの見出しで伝えた。

 これまで日本で人気の高かった韓国産の焼酎・ビール・マッコリの輸出が急減したと紹介。3月の輸出額は、焼酎950万ドル、ビール440万ドル、マッコリ170万ドルで、対前年比でそれぞれ11.0%減、23.6%減、50.7%減となった。

 農食品部は、輸出の不振について、主な顧客である日本が不景気のために需要が伸びないうえ、円安で価格競争力が落ちたことが大きな原因とみている。

 マッコリは数年前に日本市場で大きな人気を集めたが、輸出額は前年同期比で昨年5月の36.3%減から今年3月の50.7%減まで11カ月連続でマイナスが続いている。この理由について業界では、日本国内の韓流ブームが停滞したことも影響を及ぼしたとの見方を示した。

 特にビールの屈辱は大きく、英エコノミスト誌は、昨年11月に「韓国のビールは、北朝鮮の『大同江ビール』よりも味がない」と酷評したと紹介。この背景には、大手企業による寡占状態が挙げられ、中小企業が参入できるようにすべきだと指摘する韓国メディアも見られた。(編集担当:李信恵・山口幸治)

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