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【プロ野球】

阿部3ラン 虎戦33イニング目の得点 ゼロ行進止めた主砲の一振り

2013年4月17日 紙面から

3回巨人1死一、三塁、阿部が右越えに逆転3ランを放つ。捕手藤井彰=東京ドーム

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◇巨人4−2阪神

 巨人が4連勝を飾った。0−2の3回に阿部の3ランで逆転。4回には長野の適時打で4−2とした。宮国は尻上がりに調子を上げ、8イニング2失点で今季初勝利。西村は7セーブ目。阪神は能見が6イニング4失点で、打線も4安打に終わった。

     ◇

 阿部らしい“ムチャぶり”だった。自らの逆転弾で、巨人は東京ドーム9連勝。初勝利の宮国と上がったお立ち台で、締めに入ろうとしたアナウンサーからマイクを奪い取ると「宮国が一皮むけるためにね。沖縄の踊りをやらせます」。なんとパフォーマンス指令だ。シャイな宮国が「無理無理」と言っても容赦はしない。しぶしぶ故郷の沖縄民謡で踊る「カチャーシー」を披露した。それでもキャプテンは観衆の反応がイマイチとみるや「やらせた方(自分)がダメでした」とすかさずフォローし、阿部劇場を締めくくった。

 強烈なリーダーシップはグラウンドでも発揮された。宮国が2死満塁のピンチを招いた3回、マウンドに向かうと熱く励ました。「ストレートが来てない。調子が悪い日もあるのだから、フォームで緩急をつけたり工夫をしよう」。的確なアドバイスで目を覚ました右腕は4〜8回をパーフェクトピッチング。初の開幕投手から3試合目にして今季初勝利をマークした。

 バットでも天敵を打ち砕いた。相手は1週間前に5安打ゼロ封負けを喫した阪神・能見。「能見君が良いピッチャーだというのは分かっている。考えすぎるとドツボにはまるから、積極的にいった」。2点を追う3回1死一、三塁から、ライトスタンドへ逆転の2号3ランを放った。

 先週は、伝統の一戦と言われる阪神戦で3試合連続無得点という史上初の屈辱。その一発が、今季の阪神戦では33イニング目にして初の得点をもたらした。「借りを返すじゃないけどチームとしてやり返せたのが良かった。次は甲子園で能見に勝ちたいね」と、してやったりの表情を浮かべた。

 ここまで唯一黒星をつけられている阪神をたたき、早くも2位に4・5ゲーム差。ぶっちぎりで優勝した昨季をも上回る強さを見せる無敵巨人。その中心にはもちろん、阿部がいる。 (臼杵秀之)

 

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