三國連太郎さん死去 「飢餓海峡」「釣りバカ日誌」など4月15日 14時18分
「飢餓海峡」や「釣りバカ日誌」シリーズなど数々の映画で活躍した日本を代表する演技派俳優の三國連太郎さんが14日に急性呼吸不全のため東京都内の病院で亡くなりました。
90歳でした。
三國さんは大正12年、群馬県で生まれ、静岡県内の旧制中学校に進んだあと、20歳のときに徴兵されて中国へ出征しました。
終戦後、さまざまな職業を経験したあと映画プロデューサーにスカウトされ、昭和26年に、木下惠介監督の「善魔」で俳優としてデビューしました。
役柄への深い理解と表現力の高さで、「ビルマの竪琴」「飢餓海峡」など名作の映画に数多く主演し、「利休」でブルーリボン賞を受賞したほか、これまでに日本アカデミー賞の主演男優賞を3度受賞するなど高い評価を受けました。
一方、コミカルな演技でも才能を発揮し、昭和63年から始まった映画「釣りバカ日誌」のシリーズでは釣り好きの社長、スーさん役を平成21年の最終作まで愛きょうたっぷりに演じました。
また、NHKで平成3年に放送されたドラマ「冬の旅~ベルリン物語~」や、平成21年の紅白歌合戦にゲストで出演するなど、数多くのテレビ番組でも活躍しました。
さらに、自らもメガホンを持ち、監督を務めた映画「親鸞・白い道」は、カンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞しました。
こうした功績が認められ昭和59年には紫綬褒章、平成5年には勲四等旭日小綬章を受章しています。
また、俳優の佐藤浩市さんの父親としても知られています。
三國さんは、体調を崩してここ最近は芸能活動を休んでいましたが、14日午前9時すぎ、亡くなったということです。
東京で20日から追悼上映会
俳優の三國連太郎さんの死去を受けて、三國さんの代表作の1つ、映画「釣りバカ日誌」の第1話が、追悼として東京で上映されることになりました。
映画会社の松竹によりますと、追悼上映会は、今月20日から26日までの7日間、東京・千代田区の丸の内ピカデリーで開かれ、毎日1回午前11時からの上映を予定しているということです。
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