- [PR]
国際
【正論】東京基督教大学教授・西岡力 金正恩氏は不安な「カダフィ」か
米韓をはじめ外敵との対決を極大化せざるを得ないほどに、金正恩政権の内実は苦しいのである。核先制攻撃などという「言葉の脅し」に決して恩恵で応じてはならない。対話の窓を開いておくのはよいとしても、制裁緩和や経済支援は行動対行動原則に厳格に則(のっと)って行わなければならない。
北が閉鎖した開城工業団地の再開を求める韓国の朴槿恵政権の姿勢は、相手に弱みを見せることになる点で、誤りである。入居する韓国企業に補償を払っても、即時全面撤退を決めるべきだ。
安倍晋三政権は、厳格な法執行を進め、競売された朝鮮中央本部ビルに総連が居座り続けることを許してはならない。今は制裁と抑止力を強めながら、心理戦で金正恩政権を揺さぶり、その内部矛盾を広げていく時期である。(にしおか つとむ)
関連ニュース
- [PR]
- [PR]