総合格闘家・秋山成勲さんのファイトマネーおよそ１３００万円を着服した疑いで、ファイトマネーを管理していた知人の男が逮捕されました。

業務上横領の疑いで逮捕されたのは、コンサルタント会社経営の澤山太郎容疑者（４０）です。

調べによりますと、澤山容疑者は２００８年、総合格闘家・秋山成勲さんのファイトマネー１３５５万円を着服した疑いがもたれています。

澤山容疑者は当時、秋山さんのファイトマネーを管理する会社の副社長で、口座から金がなくなっているのに気が付いた秋山さんが、警察に告訴していました。

調べに対して澤山容疑者は「横領した金はクレジットカードの決済に使っている自分の口座に入れた」と容疑を認めています。

水俣病と認められない患者が認定を求めている裁判で、最高裁判所は16日、これまでの国の認定基準を否定する統一判断を初めて示し、大阪の女性については裁判のやり直しを命じました。

【原告女性の長女】
「母親も喜んでいると思います…」

こう安堵の声を漏らした原告女性の長女。
訴えていたのは熊本県水俣市出身で大阪府豊中市に住んでいた女性です。

化学メーカー「チッソ」が海に流した排水に含まれるメチル水銀を取り込んだ魚介類を食べたことが原因で発症する水俣病。

女性は1960年代から手足のしびれを訴え、水俣病の患者と認定するよう熊本県に申請したものの、国はしびれ以外にも複数の症状があることを認定基準としていたため、申請は却下されました。

【原告女性の長女】
「周りからは仮病みたいな感じというのかな…そんなふうに言われて悔しいと言っていた。早く認定欲しい、欲しいと口癖のように言っていた」

女性も参加した国や熊本県、チッソに損害賠償を求めた裁判では、2004年に最高裁が独自に水俣病と認め、損害賠償を命じました。

それでも国は認定基準を変えず、行政が水俣病と認めなかったため、女性は熊本県を相手取り、再び提訴。

一審と二審の判断が分かれていました。

女性は上告しましたが、判決を待たずに先月、亡くなりました。



最高裁第三小法廷の寺田逸郎裁判長は「感覚障害だけの水俣病が存在しないという国の認定基準に科学的な証拠はない」と指摘。

「裁判所がそれぞれのケースを総合的に検討し、水俣病かどうかを判断すべき」という統一判断を初めて示しました。

その上で、原告敗訴とした大阪高裁の判決を破棄し、「原告女性が水俣病かどうか審理を尽くさせる」として、裁判をやり直すよう命じました。

【原告女性の長女】
「みんながいいように向くようにがんばってほしい。良かったです。まだ頑張れる見込みがでてきました」

また最高裁は、熊本県の女性の遺族が起こした同様のた裁判でも、統一判断をもとに福岡高裁の判決を支持し、初めて水俣病と認定しました。

これまでに水俣病と認定された患者は約2000人。

その一方で、申請を退けられた約１万5000人にとって、認定への道が開かれた判決と言えそうです。

先週、淡路島付近で発生した地震で、被害を受けた住宅が2300戸を超えました。
兵庫県では、半壊以上の住宅に支給される共済制度について、被災者からの問い合わせが相次いでいます。

16日、洲本市には国土交通省の職員らが派遣され、地震で亀裂のできた橋の安全性について緊急調査を行いました。

今月13日、淡路島付近で発生した地震で27人がケガをし、住宅39戸が半壊、2280戸が一部損壊する被害が出ました。



【電話対応する職員】
「ベランダと物干しだけの被害でしたら『一部損壊』の被害になりますので、今回は給付の対象にならないんです」

鳴り止まない電話の対応に追われる職員たち。

兵庫県の共済基金の窓口には、被災者からの問い合わせが殺到しています。

兵庫県は、阪神・淡路大震災を機に８年前、地震や豪雨などの自然災害に備える『住宅再建共済制度』を創設。

住民が年に5000円の負担金を払えば、住宅再建などの際に最大600万円が給付され、県内で8.8％、淡路島の３市で19.3％の人が加入しています。

しかし、給付の対象となるのは「半壊」以上の場合で、今回の地震で多くを占める「一部損壊」の場合には給付されません。

【共済に加入している女性】
「直されへんし、こんな家危なくて住まれへん。私らもう年寄で２人なんで、早くしてほしい」

兵庫県の井戸敏三知事は15日、「一部損壊」の場合にも救済ができるよう特別な措置をとる意向を示しました。

【兵庫県・井戸敏三 知事】
「半壊と一部損壊の瀬戸際にる人がいるはずなので、そこにどんな対応があり得るのか。実情を待って検討する必要がある」

兵庫県ではさらに、一部損壊の世帯に低金利の融資を行う検討も進めています。

国内で唯一稼働する関西電力・大飯原子力発電所について、住民が運転停止を求めた仮処分の申し立てに対し大阪地方裁判所は16日、申し立てを却下しました。

関西などの住民262人は去年３月、大飯３・４号機について「周辺の３つの活断層が連動して地震が起きた場合、核分裂を抑える制御棒を挿入するまでに時間がかかり、甚大な被害が出る」として、運転の停止を求める仮処分を大阪地裁に申し立てました。

これに対し関西電力は「安全性は確保されている」と主張していました。

16日、大阪地裁の小野憲一裁判長は、「安全上の基準を満たしている」として申し立てを却下しました。

原告側は「国が新たに定める安全基準ではなく、古い基準で判断していて、決定は不当」と怒りをあらわにしました。

【冠木克彦 弁護士（原告側代理人）】
「関電のほぼ言うとおりをそのまま認定している」
【武村二三夫 弁護士（原告側代理人）】
「（国が）安全審査基準の見直しを今やっているのに、『（安全基準に）適合している』というのは、基準のすり替えだ」

原告側は「抗告するかどうか検討する」と話しています。

兵庫県尼崎市の連続殺人死体遺棄事件で、自殺した角田美代子元被告らに一家離散させられた家族への対応が不十分だったとして、香川県警が家族に謝罪したことが分かりました。

高松市の谷本明さん一家は2003年、角田美代子元被告（当時64）らに金銭を要求されるなどして一家離散に追い込まれました。

その後、娘の仲島茉莉子さんと谷本さんの兄・隆さんは尼崎市で遺体で見つかりました。

香川県警には当時、36件の通報や相談がありましたが、角田元被告らに接触していませんでした。

香川県警は、こうした対応が不十分だったとする検証結果をまとめて、15日、谷本さんたちに謝罪しました。

【茉莉子さんの父・谷本明さん】
「（警察は）異常があればどんどん捜査するなり確認するなりしないと。ちょっとしたことで救えてる人間がいっぱいいると思うから。それをやったからって（娘の）茉莉ちゃんが帰ってくるわけでも（妻の）初代が帰ってくるわけでもないが」

香川県警は、19日にも検証の内容を公表する方針です。

子どもたちに大人気の『アンパンマン』の世界が体験できるアミューズメント施設が神戸にオープンすることになり、16日、一足先に内覧会が開かれました。


「アンパンマーン！」

子どもたちのヒーロー・アンパンマン。

その世界が体験できる『神戸アンパンマンこどもミュージアム＆モール』が、西日本では初めて神戸に完成しました。

こちらは、ジャムおじさんのパン工場。

そしてこちらは、アンパンマンのピンチに登場する、アンパンマン号。

さらには、キャラクターそっくりの焼きたてのパンまで！

まるでアニメそのままの空間に、子どもたちも大はしゃぎです。

【女の子】
「アンパンマン見た。おもしろかった」

【お母さん】「誰が好き？」
【男の子】「しょくぱんまん」

【別の男の子】「アンパンマン大好き～！」

『神戸アンパンマンこどもミュージアム＆モール』は、神戸のハーバーランドに今月19日、オープンします。

神戸大学医学部付属病院が今月から救急搬送患者の受け入れを制限していることがわかりました。
病院では６人の医師が退職し、医療体制の確保が困難になったと説明しています。

神戸大学病院によりますと、救急部に所属する９人の医師のうち６人が今月、退職することになりました。

年間約６６００人の救急患者を受け入れていますが、医師の退職により十分な医療体制を確保できなくなったとことから、今月上旬からかかりつけ以外の救急搬送患者については受け入れを停止しているということです。

【杉村和朗病院長】
「患者さんには迷惑をかける。他の病院にも迷惑をかけるところもありますが、できるだけ早く次の体制にもっていきたい」

今後、重篤な患者については近隣の救急病院が受け入れる方針です。

今月５日、徳島市の河川敷で２４才の男性が意識不明の状態で見つかり、その後死亡した事件で、徳島県警は１９歳の少年を傷害致死の疑いで逮捕しました。

逮捕されたのは徳島市に住む無職の１９歳の少年です。

少年は、今月４日夜から翌５日の早朝までの間に、徳島市南島田町４丁目の鮎喰川の河川敷で、市内に住む無職の男性（当時２４）の顔などを手で殴り、その後、死亡させた疑いがもたれています。

警察によりますと、少年が現場近くに停めた車の中に２０代の女性と一緒にいたところ、男性が車内を覗いたため、トラブルとなったということです。

少年は、暴行したことを認めていますが、男性が死ぬとは思っていなかったと話しているということで、警察で裏づけ捜査を進めています。

京都府京丹後市では、生まれたばかりのヤギやヒツジと触れ合える「ふれあい広場」が、今年もオープンしました。


ヤギやヒツジの赤ちゃんたち。
春を迎え、小屋を出て牧場に移ります。

【地元の園児は】
「いっぱい来たー」

久しぶりの外出に喜ぶヒツジたちを従えるのは、子どもたちには少々大変だったようです。
この「ふれあい広場」では１１月下旬まで、無料でヤギやヒツジたちと触れ合うことができます。

１５日夜、大阪府高槻市で帰宅途中の女性が男に襲われ靴を奪われました。
高槻市では同じような事件がおととしから相次いでいます。

午後１１時３５分ごろ、高槻市宮之川原３丁目の路上で歩いて帰宅していた会社員の女性（２９）の背後から近付いてきた男が突然、女性の両足の足首を掴みました。

女性は転倒し、男は女性が履いていた両足のパンプスを奪って逃げました。
女性は軽傷を負っています。

逃げた男は身長１６５センチぐらい、細身で、白いタオルでハチマキをしていたということです。

高槻市内では、おととしの夏から同様の事件が相次いでいて、今回で１０件目です。
警察は同一犯とみて調べています。

大阪観光局は今後の観光戦略に活かすため、関西空港から帰国する外国人を対象に、大阪での滞在について聞き取り調査を始めました。

【関空レディーズ】
「大阪にはどれくらい滞在しましたか」
【外国人観光客】
「４日間京都にいて、今日、パリに帰るために関空に来ました」

関西空港では「関空レディース」と呼ばれる大阪観光局の調査員が外国人観光客にヒアリングを行いました。観光局は大阪に訪れる外国人観光客を２０２０年には現在の約３倍の年間６５０万人まで増やすことを目標にしています。

関空レディースは観光戦略に必要なデータを集めるために結成され、外国人観光客から大阪に滞在した日数やお金の使い道、満足した観光スポットなどを聞き取りました。

今後は１万人を対象に調査する予定です。