NHK、民放…トップのあいさつに見えた“テレビの未来”

2013.04.05


テレビ朝日の入社式には伊藤英明(後列中央左)と坂口憲二(同右)が駆けつけた【拡大】

 在京のテレビ各局が入社式を迎えた今月1日、それぞれのトップが新入社員に向けてあいさつした。IT産業の包囲網の中、テレビはどう生き抜くのか。抜粋した言葉の端々にミライがぼんやり見えるかもしれない。

 ■NHKの松本正之会長 「受信料の支払いに値する放送、貢献を視聴者の皆さまに提供しているかが問われるという側面がある。『NHKの存在意義』と『視聴者の期待、負担』の、バランスの上に成り立っているということだ。私たち皆で信頼と期待に応える努力をするが、たった1人の行為が、NHK全体に対する信頼を失わせる場合がある。1人1人の行為がいかに大事か、常に頭に置いて欲しい」

 ■フジテレビの豊田皓社長 「テレビの技術はさらに進化し、通信との連携を強めながら成長していくことは間違いなく、その進歩に合わせソフト・コンテンツも進歩し成長しなければならない。新しいテレビの時代を切り開き、テレビの価値を高めるのは、あなたたちの役割だ。これまでテレビ文化を作り続けてきた先輩たちの良きところを学びながら『デジタル・ネイティブ』としての斬新な視点で未来を切り開いて欲しい」

 ■日本テレビの大久保好男社長 「テレビをゼロから作り直す。これが今年の日本テレビの方針。みなさんは第二の創業の一期生だ。自覚を持ち、フレッシュな感性を発揮して、仕事に取り組んでほしい。3冠王奪回に向けて、グループを挙げて全力で取り組みたい」

 ■テレビ朝日の早河洋社長 「日本でトップグループのコンテンツ総合企業になることを目指している。コンテンツを核としたビジネスで日本屈指の収益力を誇る企業になるべく、この3カ年はそのための基盤を完成させる期間と位置付けている。視聴率でトップに立ち、競争力を高めたテレビ朝日にとって、今こそがチャンス」

 ■TBSの石原俊爾社長 「今、ともすれば『どこも同じような番組ばかり』という批判を耳にする。この局は何を考え、何のためにこの番組を放送するのか。放送局の存在価値が強く問われる時代だ。私は昨年、社員全員に『日本の未来にとって一番責任感の強い放送局になろう』と呼びかけた。高い視聴率を取ることも重要だが、もっとも大事なことは、大きな影響力を持っていることを真摯に自覚して見る人の心に響く番組を作ることだ」

 ■テレビ東京の島田昌幸社長 「来年で開局50周年を迎える。他局との体力差がある中、我々の先輩たちは、他局ではやれないことをやり、独特の存在感のある放送局を作ってきた。このDNAをあなた方には引き継いでいただきたい」

 ■TOKYO MXの中川謙三社長 「当社は今、とても元気がある。番組『5時に夢中』は、東京で一番元気がある番組だと思う。今、広告業界は『IBM』が売上を伸ばしている。Iネット、BS、MXのこと。当社のこの成長は開局20周年までは順調に続くと考える。このような時期にあって、ぜひ力を発揮してほしい」

 

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