米ルイジアナ州立大などの研究チームは15日までに、心的外傷後ストレス障害(PTSD)の症状は脳内にある特定のホルモンで助長されることをマウスでの実験で明らかにしたと、米科学アカデミー紀要電子版に発表した。
チームに参加した名城大薬学部(名古屋市)の間宮隆吉助教(薬品作用学)は「PTSD発症のメカニズム解明に加え、治療薬や治療方法の開発が期待できる」と話している。
チームは、脳で過剰に分泌されると不安を引き起こすとされるホルモンに注目。正常なマウスと、ホルモンを脳内で過剰分泌させたマウスを用意し、人間の幼少期に当たる生後25日に強い電気刺激、人間の20~30代に当たる生後2カ月で弱い電気刺激をそれぞれ与え、さらに約1日後にも再び弱い電気刺激を与えた。
その後、刺激を与えた時と同じケージに入れて観察した結果、ホルモンが多いマウスは体がすくんで動かなくなる時間が正常なマウスより長かった。また、2時間おきにケージに入れると、ホルモンが多いマウスは正常なマウスと比べ、時間が経過してもすくむ時間が長かった。
電気刺激を与えなかったマウスは、ホルモンが多くてもすくむ時間は少なかったという。
間宮助教は「ホルモンの影響で幼少期のトラウマ(心的外傷)が、大人になってストレスで呼び起こされることが分かった」と話している。〔共同〕
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