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汚染水漏れ 規制委員長が現地視察
4月13日 18時55分

汚染水漏れ 規制委員長が現地視察
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東京電力福島第一原子力発電所で汚染水を保管する地下の貯水槽から水漏れが相次いでいるトラブルで、国の原子力規制委員会の田中俊一委員長は、福島第一原発を視察し、東京電力に対し、汚染水対策に加え、廃炉作業も含めて、今後起きうる「危険」や「課題」を改めてすべて検討したうえで報告するよう指示しました。

規制委員会の田中委員長は、去年9月の発足後初めて福島第一原発を訪れ、水漏れが見つかった汚染水を保管する貯水槽などをおよそ3時間にわたって視察したあと、福島県楢葉町で報道陣の取材に応じました。
この中で、田中委員長は「普通は大きな貯水槽をポリエチレンのシートで作ることはなく、かなり例外的に緊急対策を進めている。
水を移す先のタンクも何十年も大丈夫かどうかは確認していない」と述べて、対策が十分に検証されていない現状に懸念を示しました。そのうえで、田中委員長は「どんな危険性があるのか、どんな課題があるのかを全部出すようお願いした」と述べて、東京電力に対し、汚染水対策に加え、廃炉作業も含めて、今後起きうる「危険」や「課題」を改めてすべて検討したうえで、規制委員会に報告するよう指示しました。
さらに、田中委員長は「東京電力は、何か起きたときにどれくらいの範囲で制御できているのかを、国民や地元に対して説明できるよう準備してほしい」と述べて、説明責任の重要性も訴えました。
規制委員会は、トラブルが相次ぐ福島第一原発で、現場の検査官を今月10日から1人増やして9人にして対応しています。

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