府立医科大 データ検証へ 男性教授撤回の論文 臨床研究チーム
京都府立医科大は1日、辞職した男性教授が中心となって進めた血圧降下剤の効果に関する臨床研究を検証するチームを立ち上げることを決めた。
「研究活動に関する品質管理推進本部」(本部長・吉川敏一学長)を同日に設置、推進本部内に検証チームを設ける。元教授の研究論文を掲載、撤回した日本循環器学会が、大学に調査を求めていることから、研究データの精度などをあらためて調べる。外部の有識者を含む5人前後で構成する予定。
推進本部は学内の教授約10人がメンバーとなり、研究活動における国の倫理指針や、研究費の適正使用などへの理解の徹底に向けて研修会を実施する。研究活動や論文発表に疑義が指摘された場合に速やかに対応する体制の構築も図る。府立医大は「教育研究機関としての信頼を守るため、研究者の行動規範を徹底し、危機管理にも力を入れる」としている。
【 2013年03月01日 22時30分 】