魔法少女リリカルなのは 未知の物質を使うもの (英語が苦手な人)
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第2話 巨大植物
幼女に落とし穴をくらってから1分。
俺はまだ落ちていた。
「長すぎだろ、コレ」
なに、意味のない所に凝ってんだよ。
「っていうかそもそも、落ちているのかもわからないし」
周りはずっと同じ景色、というか、ずっと黒いから動いているのかもあやふやだ。
と、思っていると、
「お、なんか見えてきたな」
真っ黒だけだった空間に、豆粒ほどの光が見えてきた。
時間が経つとともにその光は大きくなる。
「ここが出口か…………」
さて、リリなのと禁書目録の混合世界は、どんなところなのかな。
そう言えば、ほかのアニメのキャラも混じっているんだっけ?
そう思った瞬間、俺の視界は真っ白になった。
気が付くと歩道にいた。
まず目に飛び込んできたのは、たくさんの人。
その人たちが全員同じ方向に走っていく。
周りには、高いビルが立ち並び、ここがかなりの都会であることが分かる。
そして後ろを振り返るとそこには――――めちゃくちゃでかい植物がいた。
「………は?」
ビッターーーーン
俺の横に大人の人の胴ほどもある、ツタが叩きつけられ、アスファルトにヒビがはいる。
「う、うわーーーーーーーーーー!!!」
俺は一目散に逃げ出した。
え? なに? いきなりなんなの?
突然こんなところに放り出して、俺を殺す気かあの幼女ォォォォォォォ。
俺の頼んだあの能力は、いきなりは使えないだろが!!
しっかり聞いてなかったのかよ!!
「うわ!!」
俺は慌てて走っていたため、足をもつれさせて転んでしまった。
そこに、ツタが壊したビルの破片が俺に降り注ぐ。
思わず目をつぶった。
その時、俺の頭の中で、無意識のうちに演算が行われる。
そして、ビルの破片が俺に当たる直前にすべて
「………あ………」
俺は間抜けな声を出す。
そうだった。
俺自身、俺の頼んだ能力を忘れていた。
実体のある武器や物体じゃ、俺に傷一つ着けることができないんだった。
でも、あの植物のツタは別だろう。
これは生き物―――つまり、呼吸をしているもの―――には効かない。
あれを一撃でも喰らったら、よくて気絶。
悪ければ死ぬ………かな?
分かるわけねーよ、素人だもん。
でも、とりあえずやることは分かる。
あのツタに当たらないように逃げるしかない。
さっきので、多少ストックは溜まったけど、まだあんなのと戦えるレベルじゃない。
「おい、そこの少年!! さっさと逃げるじゃん」
声のした方法を見ると、武装した大人が多数のマシンガンと盾を構えている。
管理局だか何だか知らないけど、ありがたい。
そう言えば、マシンガンは質量兵器だけど、この世界では使っていいのかな?
禁書目録の世界を混ざっているから少し違っているのか?
それにしてもさっきの『じゃん』って、まさか。
通り過ぎる時に横目で確認すると、予想通り指揮を執っていたのは禁書目録のキャラの『黄泉川愛穂』だった。
つーことは、この人たちは
俺は少しだけ離れて、その様子を見ている。
だが、正直
その証拠に、弾が当たっているにもかかわらず、巨大植物は少しずつ進んでくる。
俺が加われば何とかなるか?
その考えが浮かんだ。
今の戦況を見ると援軍が来ないと、あの巨大植物は止められないだろう。
しかし、援軍が来るまでは被害は拡大し続けるだろう。
俺は、戦闘に関してはド素人だ。
元の世界では、ケンカ一つしたことがない。
そんなやつが飛び込んでも邪魔になるだけかもしれない。
―――でも。
『高町 なのは』は9歳で魔法に出会い、ジュエルシードをめぐってフェイトとO☆HA☆NA☆SHI―――もとい『お話』した。
『上条 当麻』は握りこぶし一つで、バケモノのような魔術師と戦った。
神に言われたことを考えれば、俺はこれから、どう転んでも100%戦うことになるだろう。
俺は主人公になろうなんて思わない。
それに、今ある力は神様にもらったまがい物の力だ。
だとしても。
「あんな植物程度に逃げて、どうなるんだ………」
俺は、いまだ震える足を押さえつけ、倒すべき相手を睨みつけた。
感想待ってます。