湯川さんが共感できることを投稿なさっています。
年齢は関係ない
なんか年齢のことを気にする人が意外と多いなあ。26歳なのに40代と対等に話してすごいとか。歳とかそこまで関係ないと思うんだけど。年食っても情けないやつはいっぱいいるし、若くてもすごいやつもいっぱいいる。僕なんて尊敬する人物の99%が年下。
年下だからといって見下すこともなく、年上だからと卑屈になることもなく、だれに対しても敬意を持って対等につきあったほうが人生豊かになれると思うんだけど。
ぼくは若者側ですが、これホントによく思います。
「若いのに年上と対等に話すのがすごい」というのは、裏を返せば「若者と年長者は通常対等に話すことはないし、話すべきでもない」という価値観が背後にあるということです。
湯川さん同様、ぼくは年齢は全く関係ないと思っているので、「対等に話す」のは、むしろごく普通のことだと感じます。そこを誉める感覚がよくわからない。
マーク・ザッカーバーグがオバマ大統領と話していて、「ザッカーバーグは若いのに年長者と対等に話していてすごい」と誉め称える人はいないでしょう。実にナンセンスです。互いに尊敬と関心があれば、対等な対話は自然と実現されます。
とはいえ、無意識的に関係を崩してしまおうとする自分に気づくこともあります。先日、スーパー中学生とお会いして話していたとき、つい「です、ます」ではなく「〜なんだよ」という見下した語調になってしまいそうになりました。特に理由がなければ、年下だろうが何だろうが、お互い「です、ます」で話すべきです。
関連して、会ったこともないのに、いきなり上から目線で「イケダ君は〜」と「クン付け」で話してくる人も苦手ですね(何度か面識があれば理解できるのですが)。
当たり前といえば当たり前ですが、「いきなりクン付け」はおっさんに多いです。ぼくはよほど親しくないかぎりは、年下であろうが「さん付け」を意識してます。多摩大学で非常勤をしていますが、こちらでもぼくは「さん付け」を貫く予定です。
とまぁ、こういう話って、日本語特有なのかもしれませんね。人間誰しも対等なものなのですから、変な序列を付けるのは可能なかぎり避けたいものです。
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日本語が醸し出す「関係」についての一冊。日本語の特殊性について詳しく書かれています。「です、ます」で話そう、というのもこの本が教えてくれたことです。