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西武TOBで所沢市が署名活動
アメリカの投資ファンドによるTOB、株式の公開買い付けをきっかけに西武鉄道の一部の路線の存続に不安の声が出るなか、埼玉県所沢市は路線などの存続を求める署名への協力を市民に呼びかけました。
署名は鉄道路線と、プロ野球、「埼玉西武ライオンズ」の存続を西武鉄道と、親会社の西武ホールディングスに要望する内容で、15日、藤本正人市長らが西武線の所沢駅前で協力を呼びかけました。署名した50代の会社員の男性は、「地域の発展のため鉄道路線を残してもらいたい。西武ライオンズがなくなることも考えられません」と話していました。
所沢市は周辺の入間市、狭山市、飯能市とともに来月中旬まで署名を集め、西武ホールディングスなどに提出することにしています。西武ホールディングスは、アメリカの投資ファンド「サーベラス」からTOB、株式の公開買い付けを受けていて、西武側は今月12日、投資ファンドから文書で示された西武秩父線など一部路線の廃止などの提案が撤回されてないとして、TOBに「一層強く反対する」と発表しました。
一方、サーベラス側は「路線の廃止や球団の売却を要請したことはなく、今後も提案するつもりがないと繰り返し明らかにしており、根本的な事実関係の重大な誤解があることを大変、懸念している」としています。
04月16日 07時44分