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鉄道のコンクリート落下 77件に4月16日 17時12分
各地の鉄道のトンネルや高架橋から、コンクリートの塊などが落下したケースは、この1年余りで77件に上ることが、国のまとめで分かりました。
中には、重さ89キロのモルタルがはがれ落ちたトンネルもあったということです。
ことし1月、上越新幹線のトンネルでモルタルがはがれ落ちたことを受けて、国土交通省は、全国のおよそ200の鉄道会社に対し、同じようなケースがないか報告するよう求めました。
その結果が16日に開かれた国の会議で報告され、去年1月から先月末までの間に、トンネルや高架橋から重さ1キロ以上のコンクリートやモルタルの塊が落下したケースが、15の会社で合わせて77件に上ることが分かりました。ほとんどのケースはトンネルや高架橋の構造に影響はないということですが、中には重さ89キロのモルタルがはがれ落ちたトンネルもあったということです。
また、77件のうち、レールの上に落ちるなど、列車の運行に影響が出る可能性があったケースが10件、一般の人が通行する場所に落下したケースが17件あったということです。
鉄道の施設は一部で老朽化が指摘され、建設されてからの年数は、全国の鉄道会社の平均で、トンネルが62年、高架橋や鉄橋などの橋が56年となっています。
現在の国の基準では2年に1度の点検が義務づけられていますが、国土交通省は、専門家の意見も聞きながら、今の点検方法を検証し、1年以内に新たな対策を示したいとしています。
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