2013年03月29日
GDC特別寄稿ブログ PREPARE 4 INDIES 日本のゲーム業界は変わるか？
こんばんは、（おそらく日本は昼間ですね）お疲れ様です。黒川です。
昨日のブログはずいぶんと多くに人に読んでいただいたようです。
どうもありがとうございました。
賛否はあると思いますが、個人的な思いですが、まずは読んでいただいたことに感謝します。
さて、ＧＤＣも明日29日で終わります。
私のように初めて参加したものが多くを語ることはできませんが、ゲーム評論家の小野さんや新さんはじめとして、有名なゲームメディアさんがいろいろとレポートをしてくれると思います。そちらも楽しみにしています。
ここからは個人的な感想と意見です。
GDC期間中はシスコの街にはいろいろなところにビルボード（大型看板）が掲出されています。
今は、ちょうど「BATTLE FIELD4」の看板が多いです。
UNREAL ENGINEでぎらぎらと動く素晴らしい表現と、戦勝国アメリカならではのミリタリズム満載のゲームでヒットは間違いないでしょう。他にも期待作品や大型作品が目白押しな感じあります。
しかし、実は昨日の「IGF賞」（インデペンデントゲームアワード）と「ゲームデロッパーズチョイスアワード」のノミネート作品、受賞作品を見ていて思ったことがあります。
確かに大型作品は粒揃いで、かなりのセールスは期待できるでしょう。
しかし、表彰式の会場でのナマの雰囲気はやや違ったものでした。
実は大型作品がノミネートされても、さほどの歓声は起こらず、フーン、まあね・・・・そんなもんだろうという感じです。その大型作品とは「HALO4」[FARCRY3」「ASSASIN CREED�掘廚△燭蠅里海箸任后�
それぞれ順当なところで受賞します。サウンド賞とか、ビジュアルグラフィック賞とか・・・そのあたりはメディアさんでフォローしてください。
ま、いうなれば、レコード大賞とかで「Ｅ」というグループが昨年に続き「受賞」みたいな感じでしょうかね。
よく言えば、当たり前。
穿ったみかたをすれば「またか」「うーん。ま、いいんじゃね」という感じです。
もしくは、もういいよ（おなか一杯）という感じかもしれません。
ところが、です。
どうなると思いますか?
最優秀作品は「THE WALKING DEAD」を押しのけて「JOURNEY」なんですね。
このとき起きた歓声の凄さはほかの作品に比じゃありませんでした。
なんか例えれば「やったぜ」とか「俺たちの（インディ）代表作品が選ばれたぜ」という感じなんですよ。
つまり、紙面では伝わりにくいのですが、実際には「JOURNEY」に関しては・・・
「やってくれたな、スゲーぞ」くらいな感じなんですよ。
例を出せば「E」を退けて「金▲」がレコ大とったみたい感じですかね（ちょっとわかりにくいかも）。
スタンディングオベーションで拍手は鳴りやまないわけですよ。当然僕も感動しました。
だってソニーオンラインのダウンロードソフトが開発者アワードの最優秀作品ですからね。
こりゃ、びっくりだけで、快挙な？わけです。
？を入れたのは、でも実は、すでにアメリカのゲームシーンはインディーズでの開発が主流というか、それができる環境があるからだと思うんです。
事情通のＫ社のＦさんに教えてもらいました(事情により名前は出しません）。
「JOURNEYは１９ドル程度のダウンロード価格で、導入から２年ほどたつが、まだ１００万ダウンロードに達してない」ということです。
つまり、売り上げはグロスで(仮に１００万ＤＬだとして）
19ドル×1000.000＝19.000.000ドルですね。日本円に換算すると仮に80円として
19000000×80=570.000.000円ってことですよね。
つまり2年間で5億円の売り上げで、おそらくそのうち、3割くらいはソニーさんにとられているので、実質3億円の後半くらいが手残りなんじゃないでしょうか。
それで2年、会社を経営するって大変なことです。
では、日本・・・わかりやすい例でガンホーさんの１月のパズドラの売り上げ「64億円」です。
どうですか？お客さん。
でも、思うんですけど、たぶんどちらも正しいんです。
おそらくはそのサイズ感にあった成功とか方法論なんだと思います。
（ガンホーさんの場合は突き抜けすぎかなww）
以前も書いたりしましたが、ニッチな市場やミニマムななかでマジョリティを取れればいいというのがインディーズのルーツで、そのなかで食えればいい、うまくいけばもっとイケる的な発想がベースなんだろうと思います。
そう思うと、今日のGDCのセッションでの日本のインディークリエイターＮＩＧＯＲＯゲームのナラムラさんの「ラ・ムラーナ」や「JOURNEY」もそうですが、我らが「モンケン」の取り組みは間違っていないと思うのです。
自分たちの作りたいものを自分たちでできるやり方でやる。
日本も確実にそのような時代に入ってくるような気がしています。
来年もGDCというイベントが楽しみでしかたありません。
昨日のブログはずいぶんと多くに人に読んでいただいたようです。
どうもありがとうございました。
賛否はあると思いますが、個人的な思いですが、まずは読んでいただいたことに感謝します。
さて、ＧＤＣも明日29日で終わります。
私のように初めて参加したものが多くを語ることはできませんが、ゲーム評論家の小野さんや新さんはじめとして、有名なゲームメディアさんがいろいろとレポートをしてくれると思います。そちらも楽しみにしています。
ここからは個人的な感想と意見です。
GDC期間中はシスコの街にはいろいろなところにビルボード（大型看板）が掲出されています。
今は、ちょうど「BATTLE FIELD4」の看板が多いです。
UNREAL ENGINEでぎらぎらと動く素晴らしい表現と、戦勝国アメリカならではのミリタリズム満載のゲームでヒットは間違いないでしょう。他にも期待作品や大型作品が目白押しな感じあります。
しかし、実は昨日の「IGF賞」（インデペンデントゲームアワード）と「ゲームデロッパーズチョイスアワード」のノミネート作品、受賞作品を見ていて思ったことがあります。
確かに大型作品は粒揃いで、かなりのセールスは期待できるでしょう。
しかし、表彰式の会場でのナマの雰囲気はやや違ったものでした。
実は大型作品がノミネートされても、さほどの歓声は起こらず、フーン、まあね・・・・そんなもんだろうという感じです。その大型作品とは「HALO4」[FARCRY3」「ASSASIN CREED�掘廚△燭蠅里海箸任后�
それぞれ順当なところで受賞します。サウンド賞とか、ビジュアルグラフィック賞とか・・・そのあたりはメディアさんでフォローしてください。
ま、いうなれば、レコード大賞とかで「Ｅ」というグループが昨年に続き「受賞」みたいな感じでしょうかね。
よく言えば、当たり前。
穿ったみかたをすれば「またか」「うーん。ま、いいんじゃね」という感じです。
もしくは、もういいよ（おなか一杯）という感じかもしれません。
ところが、です。
どうなると思いますか?
最優秀作品は「THE WALKING DEAD」を押しのけて「JOURNEY」なんですね。
このとき起きた歓声の凄さはほかの作品に比じゃありませんでした。
なんか例えれば「やったぜ」とか「俺たちの（インディ）代表作品が選ばれたぜ」という感じなんですよ。
つまり、紙面では伝わりにくいのですが、実際には「JOURNEY」に関しては・・・
「やってくれたな、スゲーぞ」くらいな感じなんですよ。
例を出せば「E」を退けて「金▲」がレコ大とったみたい感じですかね（ちょっとわかりにくいかも）。
スタンディングオベーションで拍手は鳴りやまないわけですよ。当然僕も感動しました。
だってソニーオンラインのダウンロードソフトが開発者アワードの最優秀作品ですからね。
こりゃ、びっくりだけで、快挙な？わけです。
？を入れたのは、でも実は、すでにアメリカのゲームシーンはインディーズでの開発が主流というか、それができる環境があるからだと思うんです。
事情通のＫ社のＦさんに教えてもらいました(事情により名前は出しません）。
「JOURNEYは１９ドル程度のダウンロード価格で、導入から２年ほどたつが、まだ１００万ダウンロードに達してない」ということです。
つまり、売り上げはグロスで(仮に１００万ＤＬだとして）
19ドル×1000.000＝19.000.000ドルですね。日本円に換算すると仮に80円として
19000000×80=570.000.000円ってことですよね。
つまり2年間で5億円の売り上げで、おそらくそのうち、3割くらいはソニーさんにとられているので、実質3億円の後半くらいが手残りなんじゃないでしょうか。
それで2年、会社を経営するって大変なことです。
では、日本・・・わかりやすい例でガンホーさんの１月のパズドラの売り上げ「64億円」です。
どうですか？お客さん。
でも、思うんですけど、たぶんどちらも正しいんです。
おそらくはそのサイズ感にあった成功とか方法論なんだと思います。
（ガンホーさんの場合は突き抜けすぎかなww）
以前も書いたりしましたが、ニッチな市場やミニマムななかでマジョリティを取れればいいというのがインディーズのルーツで、そのなかで食えればいい、うまくいけばもっとイケる的な発想がベースなんだろうと思います。
そう思うと、今日のGDCのセッションでの日本のインディークリエイターＮＩＧＯＲＯゲームのナラムラさんの「ラ・ムラーナ」や「JOURNEY」もそうですが、我らが「モンケン」の取り組みは間違っていないと思うのです。
自分たちの作りたいものを自分たちでできるやり方でやる。
日本も確実にそのような時代に入ってくるような気がしています。
来年もGDCというイベントが楽しみでしかたありません。