'13/4/16
劣化「れんがどおり」改修へ
呉市は本年度、「れんがどおり」の愛称で親しまれている呉中通商店街の路面改修に向けて基本計画を作る。アーケードを貫く市道に敷いたれんがは劣化が進み、商店主から対応を求める声が出ていた。工事の時期は未定だが、市は「地元と協議しながらできるだけ早く進めたい」としている。
れんがを敷き詰めたのは1978年。長年通行人が踏みしめ、車の通行も88年から一定の時間認めている。欠けたれんがも目立ち、通行人の転倒を心配する声も出ている。
市は昨年度、産業部や土木部など関係5部署で検討し、改修を決めた。基本計画策定に向け本年度は300万円を予算化。将来を見据えた大規模改修となるため、駐輪や車両の通行をどうするかなど課題を整理、方向性を定める。
駐輪や車両の通行については、呉中通商店街振興組合も問題意識を持っている。歩行者の安全確保のため改修後は駐輪や車両の通行を認めるべきではないという意見がある。一方、買い物客が利用しやすいよう認めるべきだという声もある。商店街に面して駐車場もあり車両の通行は必要という考え方もある。
肝心のれんがについても、耐久性などを考慮し、タイルに替えるなどの案も出ている。
商店街振興組合は2月、改修委員会を設けて内部で話し合いを続けている。湊義彦理事長は「意見を集約し市に提案したい」とし、地元自治会の意見も聞いていくという。
市も昨年9〜10月、商店街の駐輪台数や車の通行量を調査。結果を基本計画に反映させる。大雨で水が路上にあふれる時もあり、排水対策にも取り組む。
市商工振興課は「中心市街地の活性化につながる改修にしたい」としている。
【写真説明】改修に向けて市が基本計画を策定するれんがどおり