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首相、憲法改正へ事実上の「工程表」示す

読売新聞 4月16日(火)10時18分配信

 安倍首相は15日の読売新聞の単独インタビューで、憲法改正に向けた事実上の「工程表」を明らかにした。

 首相が描く道筋は〈1〉夏の参院選で勝利し、改正に前向きな3分の2の勢力を確保〈2〉幅広い支持を得やすい96条の改正に着手〈3〉集団的自衛権の行使に関しては憲法解釈の変更で対応――というものだ。政府内では「現実的で、理にかなったもの」(政府筋)との見方が多く、今秋以降、憲法改正が現実的な政治課題に浮上する可能性が強まっている。

 首相はインタビューで、憲法改正を志向する理由として、「制定から60年以上が経過し、中身が時代に合わなくなっている」などと強調。米国で6回、フランスで27回、ドイツで58回(いずれも昨年4月現在)それぞれ憲法改正が行われたことも指摘し、憲法を「不磨の大典」として扱っている日本がいかに異例であるかを訴えた。

 首相が、憲法改正の発議要件を定めた96条の改正を先行させるのは、日本維新の会やみんなの党など幅広い支持を得る手応えを強めているからだ。維新の会の橋下共同代表は、96条改正に賛同する考えを表明しており、首相もインタビューで、9日に橋下氏と会談した際、「(96条改正に関する)基本的な認識は一致できた」と明らかにした。

 民主党は、96条の先行改正を「『メニューはないが、とりあえずレストランに入ってください』という話だ」(細野幹事長)と批判している。これに対し、首相は「自民党は憲法改正草案というメニューを示している。批判は当たらない」とはねのけた。

最終更新:4月16日(火)10時18分

読売新聞

 

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