2012.7.5.THU.
月子さんという方から質問コメントがあったのでお返事を兼ねて80/10/10 Diet
まずは月子さんからの質問。
「果糖はブドウ糖の10倍のスピードでAGEを作って、10倍の早さで身体に溜まるんだそうだ。」
についてどう思われますか?
こちらのブログを読んでフルータリアンになっている私は果糖で老けるんだ・・・。とショックになりましたが、果物好きなので、多分やめられませんが・・・。
実はこの「AGE」、80/10/10 を始める少し前にちゃ〜んとチェックしていましたよ♪
私のテーマは「本来の人間とは」なんです。
人間の寿命は、遺伝子のプログラムでは125歳なんて言われていますが、実はもっと長寿だったかもしれないと思ったりして〜。
そもそも遺伝子プログラムでは125歳まで生きられるというのであれば、100歳まですら生きられない人がたくさんいるってどういうことなの???
私は本来人間はもっと長生きだと思っているし、寿命の半分もいってないうちに子供が産めなくなってしまう動物は人間だけなので、生殖器官も絶対に本来より早く老化しているんだろうと思っています。
そんなわけで、「老化」という言葉には敏感ですよ〜!
「AGE」ってなに?というかたは↓コチラ。
高血糖による糖化、老化を防ぐ科学(1)
で、もうこのリンクの題名を見ていただければ解るとおり。
そもそも人間の血液中には一定の糖が含まれていないと低血糖で死んでしまいます。
健康な状態なのに必要範囲内のブドウ糖や果糖を摂ったことで老化してしまうわけないです。
といことは、糖尿病になっちゃうような高血糖の状態にならなければ大丈夫ってことでしょ。
詳しく知りたい人はリンク先を見てきてくださいネ。
そしてもう一つ。
高血糖による糖化、老化を防ぐ科学(2)
焼き肉やバーベキューが好きな人には気の毒な話ですが、タンパク質がたっぷりの肉やチーズを高温の炭火焼きや炙(あぶ)り焼、フライなどの調理法で食べると、心臓病や糖尿病、腎臓病などの命にかかわる病気のリスクが高まるという学説があります。炭火焼きだけでなく、加工食品の高温殺菌や滅菌でもAGEsが生じるといわれています。
・・・ヴラッサラ教授の仮説は、糖尿病であろうとなかろうと、食品で摂取するAGEsが糖尿病合併症だけでなく、糖尿病そのものの原因になるというものです。
と、そういうわけでオーブン料理やフライなどでつく美味しい色は糖化。発がん物質のアクリルアミドが発生するのでした。
加熱食、加工食品はそれ自体が老化の原因になりうるかと。
さて、脂肪と血糖値のことは先月記事にしているので、まだの人は↓コチラを見てきてくださいね。
脂肪分の罠
では 80/10/10 Diet
脂肪の多い物を食べ過ぎると、脂肪の薄い被膜が、血管の壁、細胞のインスリン受容体の箇所、糖の分子、インスリンそのものを覆う。こうした脂肪が血液から片付けられるまでには、丸一日以上を要する。その間ずっと、正常な代謝活動が妨げられ、さまざまな組織が互いに通信するのを妨害することになる。
このように、血液中に過剰な脂肪があると、糖が血流から出ていく動きが妨害される。これが全体的な血糖の上昇を招く。
高脂肪・低炭水化物の食事がインスリン上昇を招く
アトキンスやゾーンのような低炭水化物の食事法の理論的枠組みは、全体的に、インスリンが悪の根源であるという考え方に固執している。こうした食事法を推奨する人々は、インスリンの放出を制限するには炭水化物の摂取を制限する必要があると考える。こうした人々は、タンパク質や脂肪の多い食べ物も、同様にかなりの量のインスリンの分泌を誘発している可能性を見落としている。たとえば、
・糖尿病患者の場合、牛肉110 グラムは、砂糖110 グラムと同程度のインスリン上昇をもたらす。(Diabetes Care 7, 1984, 465)
・チーズと牛肉は、パスタのような恐ろしく炭水化物の多い食べ物よりもインスリンを上昇させる。(American Journal of Clinical Nutrition 50, 1997, 1264)
・シングルバーガー相当の牛肉、あるいは、チュダー・チーズのスライス3 枚は、調理(加熱)されたカップ2 杯分のパスタよりもインスリンを上昇させる。(American Journal of Clinical Nutrition 50, 1997, 1264)
実は、上記に引用されているAmerican Journal of Clinical Nutrition の記事では、肉が、その放出する血糖の量と比べると、検証した食べ物の中で最もインスリンの分泌を引き起こすようだと報告されている。
たとえば、2003 年のアメリカ心臓協会の会議で発表されたタフツ大学の研究では、一年間をかけて4 種類のよく知られた食事法(ウェイト・ウォッチャーズ、ゾーン・ダイエット、アトキンス・ダイエット、オーニッシュ・ダイエット)を比較している。その内の一つであるオーニッシュの菜食ダイエット(ほとんど炭水化物のみ)だけが、インスリンを大幅に(27%)低下させるものだった。それを目指しているはずの、ほとんど炭水化物を摂らないゾーンやアトキンスのダイエットではなかったのである。
生か加熱かに関わらず高脂肪の食事は、「血糖代謝異常」という誤解に基づいた名称をつけられている病気の間接的な要因ではなく、直接的な原因になっている。この新たな視点を考慮に入れるならば、もっと正確に「脂質代謝異常」という表現ができるのではなかろうか。
タイミングがすべてではない
残念ながら、血糖の問題を軽減するためには、それぞれの食事のときに糖と脂肪が一緒にならないように注意するだけでは不十分である。高脂肪の食べ物を摂っていると、果物などの甘いものを食べるタイミングに関係なく、血糖を上昇させる。理由は次の通りだ。
糖は胃の中でほとんど時間を要さない。単一の甘い果物を口に入れると即座に舌の下から一部の糖は血流に吸収される。胃が空の状態で、果物だけを食べたり、厳選された単純な組み合わせで食べると、糖は胃の中でほんの数分間を要するだけで小腸に渡され、迅速に吸収される。果物の糖の大部分は、腸から血流へと旅し、それから糖を必要としている細胞にたどり着く。食べてから数分間のことである。
だが、脂肪は、もっと長い時間を要する。しばしば半日から一日以上かけて、目的地である細胞に到着する。胃の中では、通常、数時間を要する消化プロセスに従うことになる。ようやく小腸へと進むと、リンパ系に吸収され、そこで12 時間以上を費やした後に、血流に渡される。何よりも重要なことに、脂肪は血流の中に糖よりも何時間も長く滞留する。
したがって、高脂肪の食事をしていると、血流には常に過剰な量の脂肪が含まれている状態になり、さらに追加が食事の度ごとにやってくることになる。基本的に、一種類の果物だけの食事をし、脂肪を食べるまで何時間も間を空けたとしても、糖は前日に食べた脂肪と血流で混ざる可能性が高い。
これがローフード主義者が果物を食べる度に経験する消化不良、不快感、ボーッとした感じ、血糖異常の主な理由である。ナッツのパテ、チーズ状にしたシード、亜麻のクラッカーを中心とした食事をしているならば、果物を食べてはいけないと言われるのも不思議ではない。そうした莫大な量の脂肪が存在する状態で果物を食べるならば、元気な状態でいることはできず、必ずや健康の問題を引き起こすことになる。
だから私は低温圧搾だろうが、オメガ3の亜麻仁油であろうが、油はやめました。
1日にせいぜい5〜6粒のナッツ以外は、ココナッツミルクも使いません。
この80/10/10を始めたのだから、常識的な栄養学はもうどうでもいいです。
すでにヴィーガン生活を始めたときから常識的な栄養学はウソだって解ったし、実際健康になってるし。
私にビタミンB12はどこで摂るのかとか、たんぱく質は足りるのかとか、必須脂肪酸は・・・?などというのは愚問です。
腸内環境を悪くしなければ問題なし。
みんなどんだけ毒になるものを食べて体に負担をかけていることか。
それは栄養が足りているかを気にするより早急に対処しなければならないことです。
だって、世の中には光合成みたいなブリサリアンだっているでしょ〜。
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私は体調不良から、玄米菜食→ナチュラルハイジーン→ローフードへと興味を持ち、現在はほぼ果物と野菜、それで満たされない時は高野豆腐や甘酒。という食生活です。
体調は良くなった(崩した時に比べたら)のですが、最近は毎日しんどいので「糖分取りすぎか?」とか気になってた時にAGEsを知って・・・。自分が不安だとついあれこれ取り込んでしまいがちなのを、きみしぐれブログで学ばせて頂いてます。ありがとうございました。
P.S.現在40歳なのですが、33歳から生理がないんです。病院では精神的ストレスによるホルモン異常の為。と言われてます。薬は飲んでません。それで、もう更年期に入ってるから体調悪いこの頃かな?とも思ってます。
ナチュラルハイジーンはもう長いこと続けているのでしょうか?
きっとご存知でしょうけれど、本来は月経が無いのが当たり前だという論文があります。
私もヴィーガン生活を始めたら月経はとても軽くなりました。
月経が無くても何人も出産している人はいるということなので、月経のある意味が解らないですよね。
私も早く無くならないかな〜。
でも、私の場合は更年期のせいなのか区別がつきにくい年齢なので・・・(笑)
でもこの更年期というのも異常だと思っています。
月子さんも良い情報があったら教えてくださいね〜。
残念ながら、生理が無くなった33歳当時は主食がパン&スイーツ&肉食の食生活で、生理は来なくなるし体調は崩すし・・・、で食生活を見直そうと、玄米菜食(マクロビ)を始めたのでした。ナチュハイは3年目です。ナチュハイを読んで「綺麗な体になると生理もなくなる」みたいな事を読んで「そうなんだ!」と一瞬喜びましたが・・・。前述の通り生理がなくなった当時は不健康生活でしたので、私には当てはまらないなぁ。と・・・。
私の場合は生理を戻す為に菜食やナチュハイやローを始めたという感じです。出血だけじゃなく排卵もないので妊娠も出来ないとの事で、女性としてものすごく辛かったです。今は仕方ないな、と受け入れてます。
長々とすみません。ホントありがとうございます。
ナイスなコメントありがとうございます!
というわけで、月子さんは早くから老化スピードが遅くなってるってことですね!
そして生果物&生野菜の生活を続けたら更に老化が遅くなってサイコーですね。^^
40歳はまだまだ若いんですから〜。
真冬以外は、生野菜&生果物が主食の生活は私にとって今のところ快適なのでこのまま続けていきます。きみしぐれさんブログに出会えて嬉しいです。
でもその方はその後普通に妊娠したんです。
それでわざわざその産科医の所に行って「私妊娠しました!」って宣言して、あっけにとられた医者を尻目に勝ち誇って帰ってきたって(笑)。
その後妊娠生活も順調に進んで、産まれるかも?と思った時に、無償に海が見たくなって陣痛が始まってから旦那さんに運転してもらって浜辺にドライブ。潮が満ちてくるに従って陣痛もぐっと進んでそれから産院に入って無事出産というドラマチックな出産だったそうです。
ちえんてんさんへ
排卵が無いことは考えても悩んでも仕方ないので「現実を受け入れて、大好きな生果物&生野菜食べてできるだけ楽しく暮らそう♪」と思ってますが、時々やはり不安になったりしてます。
でも、こうやって、ちえんてんさんが色んな方がいるんだよ、と教えて下さることで視野や考え方が広がりますし、励まされる思いです。
ありがとうございます。
私もフルーツで若返って、寿命が延びたらベビーちゃんにチャレンジするかな〜!?
陣痛が始まってから旦那さんに運転してもらって浜辺にドライブだなんて〜!
しかし、20代で閉経してるから120%妊娠は不可能だって言われるなんて・・・
月子さんもそうですけど、ショックなんてもんじゃないでしょうね。
ほんと、いろんな方がいらっしゃいますよね。「医者の言うことなんて当てにならない」ってその人は言われてました(笑)。身体の可能性や潜在能力なんて、多分今の医学や科学技術では全然解明されてないんでしょうね。排卵だって、毎月休みなく何年も継続して検査して“排卵してない”って観察してるわけじゃないんでしょう?もしかしたら数カ月に一度とかのペースで無月経で排卵してるかもしれないですよね。って、スミマセン、私あんまりお医者さんを信用してないもんで…(汗)。
私も全く信用していません。
TV番組では糖化した骨(茶色)が簡単に折れて老朽化の速さを証明していました。(糖尿病患者には骨折が多い) 若い頃から大盛り飯をしている私達の世代の将来はどうなるのか…
野菜には何と糖化を解除する成分が見つかっています! 特に生(ネギ、きゅうり等)で食べていると何か良い事がありそうですね。
食べたいだけ食べたサル(右)
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2009ima/20090728-1.jpg
>自由に食餌をとった群で生存しているのは約半数で、37%(14匹)が糖尿病やがん、心疾患、脳萎縮など加齢と関連の深い病気で死んだ。一方、カロリーを制限した群
では80%が生存しており、加齢に関連する病気で死んだのは13%(5匹)で、制限なしのグループの3分の1にとどまった。
もっと早く知りたかったですよー。
ま、今からでも遅くはないですけどー。
この80/10/10の食べ方で必要カロリーを満たすのはなかなか大変ですよ。
しかも食後高血糖が続くなんてことはありえません。
しかし、普通の食生活では異性化糖や砂糖、油脂まみれ、おまけに不必要な化学物質だらけですから、このお猿さんどころではないと思います。
それからサーチュイン遺伝子というのもありますよね。
http://bit.ly/HHAtCO(Wiki)
> サーチュイン遺伝子は飢餓やカロリー制限によって活性化されるが、この他に赤ワインに多く含まれるポリフェノールの一種、レスベラトロールによって活性化される。
きみしぐれサンは、果物や野菜のカロリーを計算されて食べていらっしゃるのですか?!!!
単なる言葉のあやでしたらごめんなさい…。ちょっとビックリしてしまって!
カロリーって基本的に幻想ですよね。(汗)
私がカロリーなんて計算するわけないじゃないですか〜。料理でも計れないのに。(爆)
「血糖値が危険なくらい上がるほど果物や野菜を食べるのは」と書くべきでしたネ。
だって、糖が危険だって言う情報がたくさんあるんだもの〜。
糖は人間に不可欠なのに。
危険なのは濃縮、精製された糖ですよね。
「ホールフードで糖をとるのは全く心配要りません」と書くのがわかりやすいですかね?
「血糖値」という便利用語は、医療業界・食品業界に多大な恩恵を与えていますよね。果物も野菜も、ありのままの状態で摂取すれば、身体に何の悪さもしません。果物や野菜と、その他の「不自然」な食べ物を混合摂取するから、身体に問題を起こすのです。「手を加える」=「不自然」だと気が付ければ、料理や買い物といった生活の雑務から一切解放されるし、もっと自由に生きられるのに…。
サーチュイン遺伝子の件、きみしぐれサンは南雲先生の著書からでしょうか? 私は先生の著書、方向性は違えど、共感することが多かったです。
私なんて趣味だったお菓子もパンも作る必要がなくなって料理もほとんどしなくなったので、時間がたっぷりあり過ぎてウズウズしています。
南雲先生の本はまだ読んでいないですけど、ネットでちょこっと見たくらいです。
1日一食を勧めているんですよね?
みんんなとにかく食べ過ぎですよね。
そういえば、お蕎麦をたくさん食べちゃったらお腹が空かなくて、7日は自然断食でした。(笑)
生フルーツと野菜だけで過ごした日はオシッコが本当にキレイなんですよ〜。
それだけでもいかに腎臓に負担をかけているかわかりますよね。
加熱食でなければ塩はいらないので、「やっぱり塩は天然の味の素だね」とダーリンと笑っています。
塩味でいくらでも食べたくなっちゃいますから。
人類はやられちゃってるな〜。^^;