イッキ飲み:大学など啓発に本腰 今年も既に3人死亡

毎日新聞 2013年04月14日 20時05分

 大学では4月上中旬、未成年を含んだ新入生の歓迎会が開かれ、飲酒の機会が増える。昨年は無謀な飲酒による事故が相次ぎ、民間団体のまとめでは5人の学生が犠牲に。飲酒に関する嫌がらせを表す「アルコールハラスメント」(アルハラ)の考え方も広がり、この時期、大学やメーカー側も注意を呼びかける啓発活動に本腰を入れている。【水戸健一】

 新年度最初の週末だった今月6日。東京都渋谷区のクラブでは東京大を中心としたダンスサークル「WISH(ウィッシュ)」の新歓イベントが開かれた。司会役が「ノー、イッキ。こんなことで命を落としたらダメ」と大きな声で呼びかけた。

 WISHは「未成年に飲酒をさせない。メンバーに飲酒を強要しない」と決めており、メンバーの立教大3年、内田菜々保さん(20)は「皆、ダンスが好きだから、お酒がなくても仲良くなれます」と話す。「新歓はたくさん飲むというイメージだったのでホッとしました」と入学したばかりの女子学生(18)はジュースを片手に笑顔を見せた。

 飲酒事故で子供を亡くした親らが1992年に設立した「イッキ飲み防止連絡協議会」(石谷師子=のりこ=代表)が10年度から続けているインターネットのアンケート(13年2月末までに375人が回答)によると、飲酒の強要や場の雰囲気で飲まされたと答えた学生は203人。大半がサークルなどの飲み会を挙げた。

 協議会によると、昨年はサークルなどの懇親会の飲酒事故で5人の学生が死亡。今年も既に3人が亡くなっているという。事務局の今成知美さんは「学生は勢いに任せて短時間に大量に飲むので危険」という。

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