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【ボストン=金子智彦、ニューヨーク=真鍋弘樹、中井大助】15日午後2時50分(日本時間16日午前3時50分)米東部マサチューセッツ州ボストンで開催中だったボストンマラソンのゴール付近で爆発が2回、起きた。地元警察によると同日夕までに少なくとも2人が死亡し、負傷者28人が確認された。何者かによる人為的な爆発とみられ、警察は市民や旅行者に外出を控えるよう呼びかけている。
ボストン市警のエド・デービス本部長は同日午後7時ごろに記者会見をし、「テロとの関連を現在調査している」と話した。最初の爆発はマラソンのゴール近くで45メートルから100メートルほど離れて2度起きたといい、けが人は90人以上という情報もある。中には重傷者もいる。近くで別の爆発物が見つかったとの報道もある。また、最初の爆発の30分後にも市内の図書館で爆発が起きたが、火事が原因である可能性が高いという。
同市警は米連邦捜査局(FBI)と州警察などに支援を要請、市民には雑踏には近づかずに自宅で待機、旅行者にはホテルの部屋から出ないように呼びかけた。市内では爆発物の遠隔操作ができないよう、携帯電話の通信が制限されているほか、現場周辺での飛行が禁じられた。
ボストンマラソンは毎年開催されるマラソンとして世界最古で、2万7000人以上が参加する。今年は、事前の情報では日本人191人が参加する予定だったという。
在ボストン日本総領事館によると、現在のところ、日本人が巻き込まれたという情報は入っていない。
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朝日新聞国際報道部