NY金:33年ぶり大幅安、取引高が過去最高-中国減速も材料
4月15日(ブルームバーグ):ニューヨーク金先物相場は大幅続落。33年ぶりの大幅安となった。取引高が過去最高に膨らんだほか、世界第2位の金購入国である中国の景気鈍化が背景。金取引のための証拠金がさらに必要になるとの観測も売り材料。
中国の1-3月(第1四半期)の国内総生産(GDP)は予想に反して伸びが鈍化した。商品24銘柄で構成する指標は昨年7月以来の低水準に落ち込んだ。
インテグレーテッド・ブローカレッジ・サービシズ(シカゴ)のヘッドディーラー、フランク・マギー氏は電話インタビューで、COMEXで予想される「マージンコールのために、きょうの金は下落した」と指摘。「中国の数字は金を含むすべての商品から引き揚げている動きにとどめを刺した」と述べた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物6月限は前週末比9.3%安の1オンス=1361.10ドルで終了。中心限月としては1980年3月17日以来最大の下落率。一時は1348.50ドルと、11年2月7日以来の安値をつけた。推定取引高は午後4時10分現在、68万4502枚に膨らみ、11月28日に記録した過去最高の48万6315枚を上回った。
原題:Gold Plunges Most in 33 Years in Record Trading on BearMarket(抜粋)
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更新日時: 2013/04/16 05:40 JST