今回は、自分の失態で、予約していた方が放送を見られなくなってしまったという問題を引き起こしてしまい、大変申し訳ありませんでした。
プレミアム会員でないと、放送のタイムシフトが見られないというお声を頂いたので、今回の枠を取り直しての放送の内容を大まかにまとめておきますので、よろしければご活用下さい。
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今回は、サイゾーの「アイドル男性声優の極秘結婚は当たり前! 一般芸能化する声優が直面するゴシップ危機」という記事で、若干、「ココロコネクト」の事件の事にも触れていたので、そちらを引用しながら、今回の問題が起こった原因と、今後も起こり得る可能性を述べていきました。
サイゾーの記事は、世間一般では信頼性が皆無との話も聞くのですが、この記事の内容に関しては、僕が知っている業界の内情と、ほぼ一致していたので、引用は問題無いと思い、使わせて頂きました。
記事は途中までしか読めませんが、会員登録すると全部読めますし、今なら無料なようなので、興味がある方は、良かったら全文を一度読んでみてください。
●「市来はマウス所属なんですが、実はあの企画は市来のマネージャーが発案したものだったらしい。」
ここの一文に関しては、ちょっとツッコミたいですね。
マネージャーは基本的に、仕事の斡旋が主な業務なので、一番組の企画にここまで発言をする方はそうはいないと思われます。
それに、今まで携わってきた仕事の中で感じたのは、大体の企画発案者というか責任者は、自分の企画を最高だと思っており、周りからの口出しを嫌う傾向があります。
それを、大手とはいえ、事務所のマネージャーレベルの案を採用するとは思えないですね。
ましてや、相手はキングレコードという大手企業ですから。
ここは噂レベルか、そういう情報を流されているのではないかと思います。
●小野がイベントで「噂は噂です」と発言して騒動を鎮静化させた。あの発言に関しては、小野の所属事務所であるマウスプロモーションがノータッチで、「タレントのプライベートは本人に任せる」というスタンスだったから、小野自身の判断で立ち回ったらしいです。
●マウスはタレントの扱いがひどいように思える。
これに関しては、噂の真実はどうであれ、マウスだけでなく、どこの事務所もタレントの扱いはひどいというか、雑なものです。
どこの事務所も、プッシュする声優以外の扱いは、基本的に放置です。
かといって、個人的な宣伝活動は縛っていたりと、事務所にプッシュされるくらいのお気に入りにならなかったら、「飼い殺し」にされてしまうのが、今の声優事務所の実態です。
しかしここの部分は、世間一般には知られておらず、「大手事務所に入れば、仕事も貰えて売れっ子声優になれる!」と希望を持って養成所に入り、所属扱いになった時に絶望してしまう、世間に訴えても「それはお前の実力が足りないから」と一蹴されて相手にしてもらえず、未だに解決しない問題でもあります。
「実力が足りないから」ではなく、「実力を確認しようともしない」のが現状です。どんなに頑張って実力を上げたとしても、それを披露するチャンスすらもらえません。
マネージメント業務を謳っているのなら、「それをどのように売り込めば世間で売れていくか?」というのを考えるもの、事務所のマネージメントの一つだと僕は思います。
しかし、今の声優事務所のマネージメントは、どこも、極限られた数の声優を、コネクションでねじ込みまくり、あたかも人気があるように錯覚させるという手法を取っています。
一般的なテレビ芸能業界の売り込み手法を真似ているのでしょうが、中途半端に真似ているため、その後の売れてからの扱いと、フォローのノウハウが、経験が無いために分かっていない気がします。
今回の「ココロコネクトドッキリ事件」も、中途半端にテレビの真似事を企画に取り入れたために起こった悲劇だと思いますし、それに対しての世間一般からあるであろう批判の想定が出来ていない、そして、それに対しての対処法が分かっていないという、あまりに幼稚な内容の事件であると僕は思います。
●噂で済む分にはいいけど、『けいおん!』でブレイクした豊崎愛生が彼氏との同棲を突き止められたりとか、 11年に声優アイドルグループ・スフィアの戸松遥と『千と千尋の神隠し』ハク役の入野自由のデートが隠し撮りされてブログにあげられたパパラッチ騒動があったりと、ネット上でファンが過激なスッパ抜きをすることもあった。こうした動きにどう対処するのかは、業界全体で真剣に取り組むべき問題だと思う。
●だけど、声優事務所のマネージャーは、日々の仕事を回していくだけで手いっぱい。そういう意味では、まだまだ未熟な業界だと思う。
ここに関しては、概ね同意ですね。
声優業界は、昨今は声優業だけでなく、歌や顔出しなど、求められるものが多くなって来ました。
そして、その要求に対して、声優も答えられるように自分たち自身を高めてきました。
しかし、声優事務所が、それに追いついていません。
それだけ活動の幅を広げれば、ファン層も変わってきますし、テレビ業界と同じように、人気が落ちないようにゴシップにも気をつけて、声優の扱いにも気をつけなければいけなくなってきているにもかかわらず、その想定、そして、対処が出来ていない。
今の売り出し方をしていく限り、自らを反省し、対処を考えていかない限り、今までのような声優業界の事件は、これからもどんどん増えていくことと思います。
それは、声優事務所だけでなく、制作会社側にも言えることです。
「アニメ業界だから」という、甘えで許される期間は、とうに終わっているということです。
それが出来ないなら、昔のように、顔出しをやめて、昔のように、興味のある人だけが見る狭いコミュニティのコンテンツに戻すしかないと思います。
●単価の安い中堅の人気声優に仕事が集中することで、次世代を担う新人や実力があってギャラランクも高いベテランが現場に出られなくなってしまっている。昔はいろんな世代の役者が現場に集まって、そこが若手声優の修業の場になっていたけど、今の、特に深夜アニメの現場はキャストも硬直化して、そういう空気はないね。ほとんど内輪のサークルノリで、マンネリキャストで満足しているファンもファンだと思うけど……。
●こうした固定化したキャスティングに関していうと、アニメの現場では監督や製作陣の意見ももちろんあるけど、やっぱり音響監督の力が大きい。例えば『ポケットモンスター』などを担当した大御所の音響監督Mは、今年の1月に、毎回決まった人気声優を起用することについてアニメファンからツイッターで批判を受けて、謝罪をしていたね。
ここも現在の声優の問題の一つです。
不況の煽りをくってしまって、制作費が無いため、新人声優とベテラン声優さんとご一緒する機会が少なくなってきてしまい、業界のマナーや常識を教える人がいなくなってしまっています。
そのため、若手で人気がありながらも、言葉使いがなっていない、常識がない声優が多く出てきています。
そして、キャスト固定化により、馴れ合い組織になってしまい、誰もそれを指摘しないという問題がちらほらと出てきています。
以前、某アニメの新作発表公開イベントを、たまたま見かけたことがあったのですが、人気若手声優のフリートークの言葉使いの悪さに、居たたまれなくなった記憶があります。
そして、制作陣のトーク力の無さにも関わらず、出たがりな所も…
テレビでのタレントの言葉使いをよく注意して聞いていただいたら分かると思うのですが、人気のある方は、どの方も言葉使いや、出演者への気の使い方が素晴らしいです。
だからこそ、初見であったとしても、不快感もなくすっと聞くことが出来るのです。
そして、現場の暴走も、大御所声優であれば、一言注意を促すことが出来ます。
それは、その年代まで生き抜いてこれた知識と経験が、そして、スタッフ陣にも口を出せるくらいの制作陣営に関しての知識やパイプも持っているからです。
今回の「ココロコネクトドッキリ事件」に関しても、その問題が露見してしまった事件の一つであると思います。
もう一度、ドッキリ事件のVTRを見てみてください。
だれも指摘しない、馴れ合いだからこそ起こり得た悲劇であると理解できると思います。
そして、それを改善するためには、声優、制作陣営だけでなく、ファンも成長する必要があると思います。
用意されたコンテンツをただなあなあで消化するのではなく、駄目なものには「NO」と突きつけ、業界を寄り良い方向に修正していくのも、ファンの活動の一つだと僕は思います。
でなければ、いつまでたってもこの現状は変わらないです。
現在、テレビ業界に関しては、韓流などのステマに関して「NO」を突きつけて、それがようやく改善されつつあります。
アニメ業界も同じです。
きっぱりと「NO」を突きつけない限り、改善されることはありません。
そして、その役目は、そのコンテンツの受けてであるファンにしか出来ないことです。
●声優たちは声優たちで、「俺なんて声優だから」って、一般芸能界からワンランク下と思っていることが多い。だから、雑誌に声優のスキャンダル記事が載ったりすると「××が載ってる! すげ〜!!」って、それを読んではしゃいでる声優もいたりするんだよね。もちろん、当事者だったらはしゃげないと思うけど(笑)。
●最近は女性声優が「少年マガジン」(講談社)とか「少年チャンピオン」(秋田書店)のグラビアに出たりと、ますます一般芸能のフィールドに進出するようになってきてる。そういう状況なので、今後も一方的にゴシップの対象にならないよう、事務所はもちろんのこと、顔出しで仕事をすることが多い声優は自己管理意識をしっかり持つべきでしょう。
これに関しても、その通りだと思います。
「声優だから」と甘えているからこそ、現在の顔出しでのトーク力のクオリティの低さ、そして、プライベートやラジオなどでの失言といった問題がちょこちょっこと起こってしまってる気がします。
「声優」といっても、結局は「役者」であり、「芸能人」ですから。
今、アニメなどで活躍している若手声優は、若くしてアニメにねじ込まれたから分かってないのかもしれませんが、その他の声優事務所に所属している声優さんは、普通に映画やドラマやテレビに出たりしてます。
普通にテレビで見る有名人と一緒にお仕事をすることはザラです。
そこでも、「自分は声優だから」という甘えた意識で仕事をするつもりでしょうか?
芸能界で生きている人は、その自分の立ち振る舞いや発言の影響力というものを意識して、普段から気をつけている方が大勢います。
そして、注目度が上がってきたことにより、それは声優でも求められるものは同じだと思います。
事務所のフォローも大切だと思いますが、その前に、自分が「声優」である前に、一人の「芸能人」だというプロ意識を持たないと、そして、それを周りが教えて行かないと、今後もこういう騒動や事件は起こっていくと思います。
たとえオフであったとしても、周りの目を意識し、常に周りが求める姿で居続けること、それが「プロの芸能人」だと思います。
オフではそんなことまで気を使いたくないというのなら、声優はやめたほうがいいです。
それが許された時代は、もうとっくに終わっています。
現状の売れっ子声優、そして、制作陣営もその知識と経験と意識が欠如している方が多い気がします。
そして、誰もそれを指摘しない、出来ないというのも問題です。
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このように、記事を踏まえながら、現状の声優業界の実態を説明しつつ、「ココロコネクトドッキリ事件」だけでなく、今まで起こった声優業界の事件も、起こるべくして起こっているというのを説明しました。
今回の「ココロコネクトドッキリ事件」も、結局は謝罪文もあさっての方向にその場しのぎで誤魔化しただけで、「自分たちは悪くない」に終始しています。
あまつさえ、「ファンが誤解した」と、視聴者にも責任を押し付ける始末です。
これに関して指摘して説明を求めるのは、いけないことだと思いますか?
散々述べてきましたが、誰かが指摘して改善を求めない限り、この現状は変わりませんし、、また似た様なことは起こり得ると思います。
しかし、誰もそれをしようとしないから、僕は声優としての立場で、意見し、指摘しているだけです。
本来は、大御所声優さんがすることだと思いますし、もし今後、大御所さんが動いてくれるようなら、僕は若干一歩下がって、フォローしていくつもりです。
無名のペーペーと思われてる人が出しゃばるのを、快く思わない方もいらっしゃるでしょうし。
そのためにも、視聴者であり、ファンであり、消費者であるみなさんのご協力が必要です。
どうぞ、よろしくお願い致します。
プレミアム会員でないと、放送のタイムシフトが見られないというお声を頂いたので、今回の枠を取り直しての放送の内容を大まかにまとめておきますので、よろしければご活用下さい。
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今回は、サイゾーの「アイドル男性声優の極秘結婚は当たり前! 一般芸能化する声優が直面するゴシップ危機」という記事で、若干、「ココロコネクト」の事件の事にも触れていたので、そちらを引用しながら、今回の問題が起こった原因と、今後も起こり得る可能性を述べていきました。
サイゾーの記事は、世間一般では信頼性が皆無との話も聞くのですが、この記事の内容に関しては、僕が知っている業界の内情と、ほぼ一致していたので、引用は問題無いと思い、使わせて頂きました。
記事は途中までしか読めませんが、会員登録すると全部読めますし、今なら無料なようなので、興味がある方は、良かったら全文を一度読んでみてください。
●「市来はマウス所属なんですが、実はあの企画は市来のマネージャーが発案したものだったらしい。」
ここの一文に関しては、ちょっとツッコミたいですね。
マネージャーは基本的に、仕事の斡旋が主な業務なので、一番組の企画にここまで発言をする方はそうはいないと思われます。
それに、今まで携わってきた仕事の中で感じたのは、大体の企画発案者というか責任者は、自分の企画を最高だと思っており、周りからの口出しを嫌う傾向があります。
それを、大手とはいえ、事務所のマネージャーレベルの案を採用するとは思えないですね。
ましてや、相手はキングレコードという大手企業ですから。
ここは噂レベルか、そういう情報を流されているのではないかと思います。
●小野がイベントで「噂は噂です」と発言して騒動を鎮静化させた。あの発言に関しては、小野の所属事務所であるマウスプロモーションがノータッチで、「タレントのプライベートは本人に任せる」というスタンスだったから、小野自身の判断で立ち回ったらしいです。
●マウスはタレントの扱いがひどいように思える。
これに関しては、噂の真実はどうであれ、マウスだけでなく、どこの事務所もタレントの扱いはひどいというか、雑なものです。
どこの事務所も、プッシュする声優以外の扱いは、基本的に放置です。
かといって、個人的な宣伝活動は縛っていたりと、事務所にプッシュされるくらいのお気に入りにならなかったら、「飼い殺し」にされてしまうのが、今の声優事務所の実態です。
しかしここの部分は、世間一般には知られておらず、「大手事務所に入れば、仕事も貰えて売れっ子声優になれる!」と希望を持って養成所に入り、所属扱いになった時に絶望してしまう、世間に訴えても「それはお前の実力が足りないから」と一蹴されて相手にしてもらえず、未だに解決しない問題でもあります。
「実力が足りないから」ではなく、「実力を確認しようともしない」のが現状です。どんなに頑張って実力を上げたとしても、それを披露するチャンスすらもらえません。
マネージメント業務を謳っているのなら、「それをどのように売り込めば世間で売れていくか?」というのを考えるもの、事務所のマネージメントの一つだと僕は思います。
しかし、今の声優事務所のマネージメントは、どこも、極限られた数の声優を、コネクションでねじ込みまくり、あたかも人気があるように錯覚させるという手法を取っています。
一般的なテレビ芸能業界の売り込み手法を真似ているのでしょうが、中途半端に真似ているため、その後の売れてからの扱いと、フォローのノウハウが、経験が無いために分かっていない気がします。
今回の「ココロコネクトドッキリ事件」も、中途半端にテレビの真似事を企画に取り入れたために起こった悲劇だと思いますし、それに対しての世間一般からあるであろう批判の想定が出来ていない、そして、それに対しての対処法が分かっていないという、あまりに幼稚な内容の事件であると僕は思います。
●噂で済む分にはいいけど、『けいおん!』でブレイクした豊崎愛生が彼氏との同棲を突き止められたりとか、 11年に声優アイドルグループ・スフィアの戸松遥と『千と千尋の神隠し』ハク役の入野自由のデートが隠し撮りされてブログにあげられたパパラッチ騒動があったりと、ネット上でファンが過激なスッパ抜きをすることもあった。こうした動きにどう対処するのかは、業界全体で真剣に取り組むべき問題だと思う。
●だけど、声優事務所のマネージャーは、日々の仕事を回していくだけで手いっぱい。そういう意味では、まだまだ未熟な業界だと思う。
ここに関しては、概ね同意ですね。
声優業界は、昨今は声優業だけでなく、歌や顔出しなど、求められるものが多くなって来ました。
そして、その要求に対して、声優も答えられるように自分たち自身を高めてきました。
しかし、声優事務所が、それに追いついていません。
それだけ活動の幅を広げれば、ファン層も変わってきますし、テレビ業界と同じように、人気が落ちないようにゴシップにも気をつけて、声優の扱いにも気をつけなければいけなくなってきているにもかかわらず、その想定、そして、対処が出来ていない。
今の売り出し方をしていく限り、自らを反省し、対処を考えていかない限り、今までのような声優業界の事件は、これからもどんどん増えていくことと思います。
それは、声優事務所だけでなく、制作会社側にも言えることです。
「アニメ業界だから」という、甘えで許される期間は、とうに終わっているということです。
それが出来ないなら、昔のように、顔出しをやめて、昔のように、興味のある人だけが見る狭いコミュニティのコンテンツに戻すしかないと思います。
●単価の安い中堅の人気声優に仕事が集中することで、次世代を担う新人や実力があってギャラランクも高いベテランが現場に出られなくなってしまっている。昔はいろんな世代の役者が現場に集まって、そこが若手声優の修業の場になっていたけど、今の、特に深夜アニメの現場はキャストも硬直化して、そういう空気はないね。ほとんど内輪のサークルノリで、マンネリキャストで満足しているファンもファンだと思うけど……。
●こうした固定化したキャスティングに関していうと、アニメの現場では監督や製作陣の意見ももちろんあるけど、やっぱり音響監督の力が大きい。例えば『ポケットモンスター』などを担当した大御所の音響監督Mは、今年の1月に、毎回決まった人気声優を起用することについてアニメファンからツイッターで批判を受けて、謝罪をしていたね。
ここも現在の声優の問題の一つです。
不況の煽りをくってしまって、制作費が無いため、新人声優とベテラン声優さんとご一緒する機会が少なくなってきてしまい、業界のマナーや常識を教える人がいなくなってしまっています。
そのため、若手で人気がありながらも、言葉使いがなっていない、常識がない声優が多く出てきています。
そして、キャスト固定化により、馴れ合い組織になってしまい、誰もそれを指摘しないという問題がちらほらと出てきています。
以前、某アニメの新作発表公開イベントを、たまたま見かけたことがあったのですが、人気若手声優のフリートークの言葉使いの悪さに、居たたまれなくなった記憶があります。
そして、制作陣のトーク力の無さにも関わらず、出たがりな所も…
テレビでのタレントの言葉使いをよく注意して聞いていただいたら分かると思うのですが、人気のある方は、どの方も言葉使いや、出演者への気の使い方が素晴らしいです。
だからこそ、初見であったとしても、不快感もなくすっと聞くことが出来るのです。
そして、現場の暴走も、大御所声優であれば、一言注意を促すことが出来ます。
それは、その年代まで生き抜いてこれた知識と経験が、そして、スタッフ陣にも口を出せるくらいの制作陣営に関しての知識やパイプも持っているからです。
今回の「ココロコネクトドッキリ事件」に関しても、その問題が露見してしまった事件の一つであると思います。
もう一度、ドッキリ事件のVTRを見てみてください。
だれも指摘しない、馴れ合いだからこそ起こり得た悲劇であると理解できると思います。
そして、それを改善するためには、声優、制作陣営だけでなく、ファンも成長する必要があると思います。
用意されたコンテンツをただなあなあで消化するのではなく、駄目なものには「NO」と突きつけ、業界を寄り良い方向に修正していくのも、ファンの活動の一つだと僕は思います。
でなければ、いつまでたってもこの現状は変わらないです。
現在、テレビ業界に関しては、韓流などのステマに関して「NO」を突きつけて、それがようやく改善されつつあります。
アニメ業界も同じです。
きっぱりと「NO」を突きつけない限り、改善されることはありません。
そして、その役目は、そのコンテンツの受けてであるファンにしか出来ないことです。
●声優たちは声優たちで、「俺なんて声優だから」って、一般芸能界からワンランク下と思っていることが多い。だから、雑誌に声優のスキャンダル記事が載ったりすると「××が載ってる! すげ〜!!」って、それを読んではしゃいでる声優もいたりするんだよね。もちろん、当事者だったらはしゃげないと思うけど(笑)。
●最近は女性声優が「少年マガジン」(講談社)とか「少年チャンピオン」(秋田書店)のグラビアに出たりと、ますます一般芸能のフィールドに進出するようになってきてる。そういう状況なので、今後も一方的にゴシップの対象にならないよう、事務所はもちろんのこと、顔出しで仕事をすることが多い声優は自己管理意識をしっかり持つべきでしょう。
これに関しても、その通りだと思います。
「声優だから」と甘えているからこそ、現在の顔出しでのトーク力のクオリティの低さ、そして、プライベートやラジオなどでの失言といった問題がちょこちょっこと起こってしまってる気がします。
「声優」といっても、結局は「役者」であり、「芸能人」ですから。
今、アニメなどで活躍している若手声優は、若くしてアニメにねじ込まれたから分かってないのかもしれませんが、その他の声優事務所に所属している声優さんは、普通に映画やドラマやテレビに出たりしてます。
普通にテレビで見る有名人と一緒にお仕事をすることはザラです。
そこでも、「自分は声優だから」という甘えた意識で仕事をするつもりでしょうか?
芸能界で生きている人は、その自分の立ち振る舞いや発言の影響力というものを意識して、普段から気をつけている方が大勢います。
そして、注目度が上がってきたことにより、それは声優でも求められるものは同じだと思います。
事務所のフォローも大切だと思いますが、その前に、自分が「声優」である前に、一人の「芸能人」だというプロ意識を持たないと、そして、それを周りが教えて行かないと、今後もこういう騒動や事件は起こっていくと思います。
たとえオフであったとしても、周りの目を意識し、常に周りが求める姿で居続けること、それが「プロの芸能人」だと思います。
オフではそんなことまで気を使いたくないというのなら、声優はやめたほうがいいです。
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現状の売れっ子声優、そして、制作陣営もその知識と経験と意識が欠如している方が多い気がします。
そして、誰もそれを指摘しない、出来ないというのも問題です。
===============================================================================
このように、記事を踏まえながら、現状の声優業界の実態を説明しつつ、「ココロコネクトドッキリ事件」だけでなく、今まで起こった声優業界の事件も、起こるべくして起こっているというのを説明しました。
今回の「ココロコネクトドッキリ事件」も、結局は謝罪文もあさっての方向にその場しのぎで誤魔化しただけで、「自分たちは悪くない」に終始しています。
あまつさえ、「ファンが誤解した」と、視聴者にも責任を押し付ける始末です。
これに関して指摘して説明を求めるのは、いけないことだと思いますか?
散々述べてきましたが、誰かが指摘して改善を求めない限り、この現状は変わりませんし、、また似た様なことは起こり得ると思います。
しかし、誰もそれをしようとしないから、僕は声優としての立場で、意見し、指摘しているだけです。
本来は、大御所声優さんがすることだと思いますし、もし今後、大御所さんが動いてくれるようなら、僕は若干一歩下がって、フォローしていくつもりです。
無名のペーペーと思われてる人が出しゃばるのを、快く思わない方もいらっしゃるでしょうし。
そのためにも、視聴者であり、ファンであり、消費者であるみなさんのご協力が必要です。
どうぞ、よろしくお願い致します。