NY金、絶対攻防ライン割れで下げ加速

週末のNY金が2012年5月安値・2011年12月安値・心理的節目の1500ドルなどを次々に割り込み、下げ加速となった。前回(4/11)の当欄でも書いたように、1500ドルはここ数年のレンジ下限であり、市場から意識されやすい水準であったものの、価格帯別出来高は薄く、強力な下値支持線とはならなかった。
11日当欄で『価格帯別出来高の厚い2010年10月~12月に保合った水準(1300~1430ドル)までの下げも想定しておきたい。一目均衡表からは、V=1495.2ドル、N=1473.6ドル、E=1414.3ドルなどがカウント可能』と指摘したが、本日の東京時間の時間外取引で、1420ドル水準までの大幅続落となっている。

リーマンショック後の上昇相場とフラクタルな自己相関が続いていたが、200日移動平均線と90日移動平均線がデッドクロスし、自己相関は崩れた際に動きが大きくなるとの経験則通りの展開となった。

21世紀になって金価格は上昇を開始したが、金ETFの登場、リーマンショック・欧州債務危機で、世界的な金融緩和の流れの中で、ドルやユーロの代替通貨として買われてきた側面があったが、金ETFは株高と共に残高が急速に減少しており、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録で早期の金融緩和収束が意識される中、ドルとの逆相関で通貨の顔を持つ金が売られた格好だ。

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