どの教科でもそうですが、楽しくなるための第一条件は何と言っても、「わかった」と実感できることだと思います。英語のような「実技」科目の入門期で「わかった」と実感できるようになるためには、単語を覚えたり、声に出して読んだり、基本文を暗誦したり、といった地道な基礎トレーニングがどうしても必要になってきます。これは語学では避けられないことです。
そこでお勧めしたいのが、(最近はやりの)教科書の音読練習です。既にやっていらっしゃるとのことですが、どのようなやり方でさせていらっしゃるのでしょうか。もし、ただ音読させているということでしたら、一度、『CDブック 英会話・ぜったい・音読・入門編―英語の基礎回路を作る本』(講談社パワー・イングリッシュ 国弘 正雄, 久保野 雅史, 千田 潤一著)の最初に書いてある、音読練習のやり方に関する解説をご覧になってみることをお勧めします。(他にも2レベル出ていますが、入門編です。)中高で教えていらっしゃる久保野先生が、指導経験に基づいて効果的な音読練習のやり方をコンパクトに解説されています。単に音読させるだけでなく、筆写させたり、CDの音に乗せて読ませたり、Look-up and Readさせたりと、いろいろな練習の仕方が解説されていたと思います。(すみません。今、手もとに無いものですから。)
このように、様々な方法で、教科書というひとつの題材に繰り返し取り組んでいるうちに、自然と内容が頭に入ってしまうのではないかと思います。また、一旦、音読練習をベースにした勉強方法が身についてしまうと、英語の音声に対する違和感がなくなってくるので、将来、リスニングやスピーキングの力を伸ばすのに必ず役に立ちます。
いろいろな教材に手を伸ばしたくなるかと思いますが、軌道に乗るまでは、ひたすら教科書一本でいいと思います。問題集をやらせるにしても、教科書準拠のものをやらせることです。習ったこと以外の内容が少しでも入ってくると、余計な混乱と精神的な負担を招くからです。ひとつのもの(教科書)を、いろいろな角度から徹底的に攻めるというのが、「わかった」と実感させるにはもっとも効果的な方法だと思います。
ご質問の趣旨からは少し外れているかとは思いましたが、少しでも参考になればと思い、自分の経験から書かせていただきました。お子さんのご健闘をお祈りしています。
投稿日時 - 2003-07-02 06:55:38