ブレンパワード第14話「魂は孤独?」より


伊佐未勇が針治療のために出撃できない。
そんな中、宇都宮比瑪は勇のブレンを自分のブレンと一緒に出撃させ、
パイロットがいない状態で母艦「ノヴィス・ノア」を守らせようとした。
しかし、勝手に出撃した自分のブレンに向かって勇は文句をタラタラ。

「お前は!図体がデカいからって、パイロットの乗ったグランチャーと戦えるようにお前は良く出来ちゃいないんだ!
 親父達が何と言おうと、お前達は人間を乗せるためのスペースを用意して生まれたんだ!
 それは何故だか分かるか!?えっ!?
 お前達が、この地球の進化の歴史の中で学んだことだよな!
 人間の反射神経と判断力と感性、それに生殖だけは人間のものを利用するつもりだからな!
 こいつのコピーは面倒だもんな!
 しかし!力を行使することは自分たちのものにした!
 ヘッ・・・人間ってヤツは、力の使い方を知らないエゴイスティックな動物だからだろう。
 だからお前達は、お前達が必要な人間だけを摂取して、
 地球が育てた生物の生体エネルギーの全てを吸収して、銀河旅行をするつもりだ!
 ・・・それがお前達だ!
 そういうお前達が、何故かグランチャーとブレンパワードという二つに分かれて生まれた・・・
 しかもオスとメスとの関係でもない、もっと根源的に、陰陽とか、プラスマイナスくらいはっきり反発し合う習性を持ってる。
 何故だよ!!
 一つで完全無欠に永遠であるものなど、この世の中には無い!
 だからこうやってグチャグチャに生まれてきたなら、オルファンだってそうだろう!
 自分と反対にあるものと戦って、探してるものがあるんだろう!
 ビー・プレートとか、もう一人のオルファンとかさぁ!
 オーガニックで有機的なものが一つのものであるわきゃないのに!
 貴様!・・・お前は!!
 比瑪程度の女にそそのかされて・・・馬鹿野郎ッッ!!」

これだけのセリフを一気にまくしたてる勇。
でもブレンが勇の元へ戻ったあと、勇は
「ごめんな、悪口を言ってたつもりじゃないんだ」と凄い言い訳を。
あれが悪口じゃなかったというのですか・・・。



場面は変わって勇とライバルであるジョナサンとの対決。
そこで勇は、ジョナサンのとんでもない秘密を知るのだった。
(微妙に省略している部分もあります)

「ジョナサン!貴様は!アノーア艦長にッ!
 お袋さんに復讐するためにリクレイマーになったんだろう!
 お袋さんは・・・アノーア艦長は責任を感じていた、だからプレートと一緒に海に消えた、いなくなったんだよ!
 もう他人を巻き込む必要は無いんだ!」
「もうあんな女の事にこだわっちゃいないッ!自分のプライドしか考えられない女の事などで誰が思い悩むか!」
「嘘をつけ!親子の情をそんな簡単に切れるものか!」
「ハッハッ・・・!貴様は覚悟が足りないからそういうこと言うんだよ!いくじなしめ!男じゃないんだよ!!」
「いくじなし・・・?覚悟が無い!?」
「本当の覚悟が出来ていれば、親殺しだって出来る!
 キレてやるんじゃない、逆上しなくたって正義の確信があり、信念を通そうという確固たるものがあれば、出来るもんだッ!」
「事情があった・・・!事情が!」
「クッハッハ!覚悟が無いからオルファンだって沈められないんだ!」
「何ッ!?」
「本気でオルファンを沈めるつもりがあれば、お前が来たとき原爆なり水爆を持ち込めたはずだろう」
「その程度の事では、オルファンは沈むわけがない!」
「沈むな。二重三重の核を体内で爆発させてみろ、オルファンだって沈む」
「沈まないッ!」
「・・・勇よぉ、おかしかぁないか!なら何で外に出ていって、オルファンを沈めよう〜なんて言ってんだ」
「それは、マイクロウェーブとか、ビー・プレートとかの可能性はあった!」
「二親と姉さんのいるオルファンなんかハナから沈める気はないんだ。
 それがお前の本当の気持ちだから、アンチボディ戦なんかやってみせて、
 ノヴィス・ノアから食いぶちをもらうためにカッコだけはつけてんだ!」
「違う!あいつらはオルファンもろとも消えて無くなればいい!」
「ホントにそう思えるか・・・?」
「何を・・・言いたいッ!」
「俺さぁ・・・クインシィ・イッサーと愛し合ったなぁ〜」
「・・・俺の知ったことか!男と女のやること、珍しくもない!」
「ドクターミドリ・イサミもなんだ・・・」
「何を言ってるんだ・・・?」
「いやさぁ、ババァなんて馬鹿にしてたさ。・・・がね、いやぁ味わい深かったって感動したぁ〜・・・おっと」
「くぅぅぅッ!!」(殴りかかる勇)
「ハッハッハ!怒れよッ!・・・普通こういう話は面白がるンだぜ!怒るっていうことの意味は分かるよな!
 お前にはオルファンを沈めることは出来ないッ!」
「嘘だ!ジョナサン流の強がりだ!」
「ならお母ちゃんに訊いてみなよ、情熱を秘めた肉体・・・!」
「貴様ぁぁぁッッ!!」
「すまない・・・言い過ぎたな。しかしもう一つ現状報告をしておくと、
 女房の態度が変わってもそれに気付かないのがお前のお父ちゃんってことだ!
 お前はそういう男と女の間に生まれた子供なんだ!かわいそうになぁ!生きてたって辛いだろう、楽にしてやるよ!!
 心配するな、クインシィだってたっぷり可愛がってやる・・・。俺、包容力ってあるつもりだからさぁ」
「くぅッ!言うなぁぁッ!!」
「クッハッハッ・・・そういう風に怒るお前には、俺一人落とせやしない!」(ユウ・ブレンに攻撃)
「やったな・・・ジョナサン・グレーン!!
 貴様のやったこと、どんな理由があろうと犬畜生以下だ!鬼だ!!外道の極みだぁッ!!
 うわぁぁぁぁぁぁぁッッ!!!」


勇激怒。自分の姉と母親、どちらもジョナサンと関係を持っていたとあればこうなるのもやむなし。
9話の事といい、つくづくジョナサンは家族がらみでヘビィな話題を持ってくる男だ・・・。
でも「すまない」とフォローを入れるあたりとか、変に人格者っぽい雰囲気がしたり。
とはいえ直後の「クインシィだってたっぷり・・・」という所の手つきが非常にいやらしくて良い感じ。

やっぱりジョナサンはこうでなくちゃ!(何故)