ブレンパワード・キャラ語り&用語解説

キャラ語りのほうは主観が多く、用語解説のほうはかなり簡略化(単純化)して書いています。
CVは敬称略。味方キャラは青色、敵キャラは赤色で表記しています。
キャラ語りを分かりやすくご覧頂くために、まずは用語解説のほうからいきましょうか。


★アンチボディ
「ブレンパワード」の世界におけるマシンの総称。ブレンパワード、グランチャーをまとめてこう呼ぶ。
★ブレンパワード
味方側のマシンの総称。自分の意志を持っており、人間の言葉に対して目が光ったりと、返事が出来る。
命令を忠実に聞くが、やや子供っぽく緊張したり怯えたりもする。
特定の人間をブレンパワード自身が選ぶので、それぞれのブレンパワードには決まった人間しか乗ることが出来ない。
ゆえに、それぞれの専用機体という意味を含めて「○○ブレン」と呼ぶ(○○にはパイロットの名前が入る)。
★グランチャー
敵側のマシンの総称。大まかな性質はブレンと同じだが、こちらはパイロットにやや負担がかかる。
ブレンの場合は包み込まれる感覚があるが、グランチャーは激しい頭痛に襲われることがある、といった具合だ。
★バイタル・グロウブ・ネッ
世界に散らばる見えない網。アンチボディがこれに触れるとダメージ、もしくは動作不良を起こす。
電流付きのロープを思い浮かべてもらえればいいだろう。上手く使えば攻撃手段にもなる。
また、ワープ装置のような役割も果たし、バイタル・グロウブから別のバイタル・グロウブへといった移動も出来るが、
自分が望んだ場所へ行けるとは限らない(予想外の場所へ飛ばされることが多い)。
★オルファン
太平洋の海溝にある巨大な遺跡。それが地殻変動によってだんだんと上昇してきた。
その上昇を助ける役目を果たす人間が、「ブレンパワード」における敵側の人物(=リクレイマー)。
遺跡よりも生命体といったほうがいいかもしれない。
「孤児」の意味を持つ。
★リクレイマー
敵側の人物の総称。オルファンを浮上させるためにオルファンに乗り込んだ人間。
「修復する者」という意味を持つ。
★オーガニック・エナジー
生命の持つ力、有機的な力。これが無いとオルファンもアンチボディも動かない。
★オーガニック・プレート
一般に「プレート」と呼ばれるもの。オルファンの中から造り出される。
自分の意志を持っているかのように動く円盤。コンタクトレンズのような形で直径は4〜5m。
プレートはアンチボディを生み出す事ができ(=リバイバル)、敵も味方もこの「プレート回収」に躍起になっている。
★リバイバル
プレートからアンチボディが生まれる現象。これが起こっている間は竜巻のようなものが生じ、うかつには近づけない。
★ノヴィス・ノア
味方側の戦艦。ピラミッド型の部分が特徴的。戦艦でもあり、人類を救う箱船でもある。
かなり広い基地であり、子供たちを大勢収容したり大きな畑を作ったりと、居住性もじゅうぶんにあるようだ。
オーガニック・シールドと呼ばれるバリアを張ることができ、核ミサイル数十発にも耐える。
★ブレンバー
アンチボディがリバイバルする時に、セットで出現する武器。
剣のような形で、斬る、叩く、撃つと色々出来る万能武器。
二つのブレンバーを同じ方向へ向けてギリギリくっつけるくらいに接近させ、二人の意志を合わせて光線を発射すると・・・
合体攻撃の「チャクラ・エクステンション」になる。
★ソードエクステンション
基本はブレンバーと同じで、ブレンバーよりも一段と鋭くなった武器。
★チャクラ
「ブレンパワード」の世界において、光線のようなものを発すること。ヨガにおける、気が体内に集まる場所(丹田など)。
ブレンバーから発するビーム状のものは全てチャクラである。
また、アンチボディが飛行(離陸)する際に発生する足場のような光の輪も同様。
★チャクラ・シールド
アンチボディが作り出せるバリア。両手を前に突き出してチャクラの盾を作る。
物理攻撃はほぼ全て回避可能。




◇伊佐未 勇(イサミ ユウ) CV/白鳥 哲

主人公。家族がみんなオルファンにいたので、最初は勇も敵側の人間。
比瑪と出会った後に自分のしている過ちに気付いてノヴィス・ノア側へついたのですね。
最初のうちは直情的・わがままな性格という感じで、
偉いさんたちの会議中に自分の意見を通すために堂々と殴り込んだり
いかにも「他人の気持ちなんか知らない」みたいな雰囲気だったような・・・。
というか言ってることがワケ分からない(爆)
観ている間、「もうちょっと比瑪の気持ちを汲んでやれ〜」と思ったこともしばしばです。
その割に(?)、とっさにキスをするのが得意技。いや、相手の気持ちを汲まずにというところが勇らしいのだろぉか・・・。
おかげで比瑪からは「近寄るとキスされるぅ〜」と怖がられていた(笑)
また、両親と姉が敵なので殺してしまおうとも考える過激派。人間っぽい部分も多くあるのだけど。
自分の乗るブレンには愛着があり、ちゃんと親切にしています。
とにかくひねくれていたのですがネリーとの出会いにより性格が急変した感じ。
それからは比瑪とラブラブになって他人の気持ちも汲めるようになって、これでようやく主人公らしくなったなぁ。
ちょっとシスコン気味かもしれない。

◇宇都宮 比瑪(ウツミヤ ヒメ) CV/村田 秋乃

ヒロイン。リバイバルの最中に偶然居合わせてブレンのパイロットになったという、主人公的お約束のキャラ。
性格は・・・おてんばだけど可愛げがあるといったところ? 奥深いキャラだと思います。
聞き分けのない勇をとがめたり怒鳴り散らしたりと忙しいです。
その怒鳴りを沈めるために勇は比瑪に対してキスを3回ほど敢行。
ただ、キスされた時にひっぱたかないところを見ると、やはり比瑪は最初から勇に気があったのでしょう。
孤児院で育っており、同じ孤児院仲間のユキオ、アカリ、クマゾーの面倒も見ています。
勇に気があった、とはいえ最初は勇を「敵のスパイ」と信じて疑わなかったので、上記3人を監視役にしたりも。
ノヴィズ・ノアへ勇より一年先に居候するようになり、みるみるうちにパイロット能力が上昇。
ブレンに一番優しく接していて、他の人間とは違った視点でとらえることの出来る貴重な人物でもあり。
比瑪の優しさが世界を救うことにもなったので、間違いなく今作のキーパーソンでしょう。
勇のことを「私の一番大切な人、私の愛してる人なんだから」と言う場面にはジンと来てしまいました。

◇カナン・ギモス CV/朴 路美
勇のお姉さん的存在で、勇と同じく最初はリクレイマー。勇の説得を経てノヴィス・ノアへ。
大人っぽさを存分に醸し出していて、物わかりの良い性格だと思います。特に勇と比べると(笑)
着物に憧れているのか、勇の実家に行った際には着物(浴衣らしきもの)を着ており、自分でも買ってみて、
着物姿で勇と夜におちあっているところを比瑪に見られた場面は印象に強いです。
着物はその一話きりのはずだけど、OPでは毎回着て登場、異彩を放っているような(爆)
ノヴィス・ノアへ乗艦した後はラッセと良い関係になり、いつの間にかラブラブに。
ラッセの懸命なアプローチが功を奏したんだろうな。
勇も気に掛けてはいたんだろうけれど、恋愛感情というよりも友情のほうが強かったようです。
リクレイマーだった頃はグランチャーに乗っていたものの、ノヴィス・ノアでは
ヒギンズ・ブレンと双子の関係にあたるカナン・ブレンに乗り込んで最後まで活躍。
実は「途中で死んでしまうのでは」と心配だったキャラの一人(苦笑)
どうでもいいけどスカートが短すぎやしませんか。アレで見えないほうがおかしいと思うけど・・・。
勇に対して恋愛感情が無いと書いたけど、寝そべっている勇の上に堂々と立つというのはかなり大胆ですねぇ。

◇クインシィ・イッサー CV/渡辺 久美子
本名は伊佐未 依衣子(イサミ イイコ)。勇の実の姉であり、リクレイマー。
性格はキツい感じで、父や母とは違いオルファンを軍隊として見ており、自分が仕切りたがっています。
戦いにはやる性格というのか、自分から前線に出るタイプ。
自分が乗るグランチャーへの思い入れはあるようで、いつも可愛がっていた感じ。
勇の説得にはなかなか耳を貸さず、「勇は裏切り者」と認識して遠慮無くつっかかってました。
ノヴィス・ノアに乗った事もあり、その時はかなり性格の良いお姉さんになったのだけど・・・
クインシィのグランチャーが拒否反応(?)を示したためにまたオルファンへ帰還。性格も元通りになってしまいました。
勇を殺そうとはしているものの根底では勇を大切に思っているフシもあり、
そこはさすが、小さい時からずっと一緒だった姉弟という感じです。
某ガンダムSEE○のフレイがカテジナと評されていますが、やはり本当のカテジナはクインシィ(爆)
そのキレっぷりはフレイを大きく上回る!
ちなみにジョナサンとは男と女の関係。

◇ジョナサン・グレーン CV/青葉 剛
勇のライバル的存在。オルファンの崇拝者であり、オルファン浮上のためならどこまでも。
性格は、ぶっちゃけて言えば「いやらしい」。クールになったり激情したりと起伏の激しいキャラだとも感じます。
その歪んだ、嫌な性格は幼少の頃の傷も関係しているっぽい。
母親であるアノーア艦長が子供のジョナサンをあまり構ってやれなかったので親子の愛情に飢えているんですね。
まだ小さいクマゾーへの接し方はとても優しいものでした。
後半、ジョナサン・グランチャーからバロン・ズゥと呼ばれる機体に乗り換えてさらにキレた感じに。
ちょっと行動がヘンでもあり、両胸のポケットに親指だけ突っ込んでいたりヘルメットを頭の上に乗せたまま話をしたり。
この変人っぷりがたまらなく良い感じです。
オルファンを乗っ取ろうとする野望もあり、そのためにクインシィとミドリ(勇の母)、両方と肉体関係を持ったりしてもうやりたい放題。
そんな彼の性格が反映されている回のセリフを、こちらにまとめてみました。
勇のワケわからんセリフもセットでどうぞ。

◇ナンガ・シルバレー CV/辻 親八
ノヴィス・ノアのブレン隊長、とも言うべきキャラ。褐色の筋肉たくましい兄貴。
とにかく人への接し方が出来ているのでみんなに好かれやすい感じですかね。いい人過ぎる。
常識人でもあるのでどちらかといえば抑え役、それが災いして(?)何かと損な役回りだったような・・・。
ノヴィス・ノアのパイロット、コモド・マハマと良い関係になりますが、後半はほとんど見せ場ナシなのが悲しい。
もっと目立っていいキャラだった!
普段はグラサン(スポーツタイプ)を着用しているのだけど、それを外した時の目がもう・・・。
つぶらな瞳というのはこういうのを指すのです。可愛すぎるのでずっとグラサン外してて欲しいなぁ〜〜。

◇ラッセ・ルンベルク CV/三木 眞一郎

ナンガの相棒、色が白くて美形の兄ちゃん。性格はやや皮肉めいていますが基本はナンガと同じく常識人。
女性に対して手が早く、色々アプローチをかけていたような。
実は白血病だったのだけど本人は運命に身を任せ、治療はしませんでした。
ラッセもまた脇役・・・といった感じでしたがカナンと良い関係になってからは見せ場もあり。
ラッセ・ブレンで特攻をかけて死ぬつもりが、ブレンに助けられて一命と取り留めるくだりは格好良いの一言。
その後はもうカナンとラブラブで、子供が出来るのも時間の問題・・・?
やはりもう少し目立って欲しかったキャラ。

◇ヒギンズ・サス CV/川村 万梨阿

元は原子力潜水艦キメリエスのパイロット。後のノヴィス・ノアへ配属、いきなりラブラブ。
性格は気が強く、だけど子供っぽさを含んだ女性という感じ。
最初はブレンが無かったけれど、双子のブレンチャイルドが生まれて、片方にカナン、もう片方にヒギンズが搭乗。
カナンと共に合体攻撃も繰り出していました。
恋仲であるレイト艦長(キメリエスの艦長)とは色んな場面でキスをしていたような。見せつけるのが好きですか?(違)
胸元付近に赤い薔薇のタトゥーがあり、何故か特別な力が備わっています。
オルファン内で戦ったときにその部分だけ都合良く服が破れて薔薇が光り輝いたッ!・・・って、アンタ何者。
詳しくは語られていないけど、強い力で人間をはね返したり出来る不思議なパワーでした。

◇アノーア・マコーミック CV/磯辺 万沙子
ノヴィス・ノアの艦長であり、ジョナサンの母親。凛とした姿で迫力がある(笑)
シングルマザーなので夫は無し。それが元でジョナサンとは仲がこじれてしまったワケですが・・・。
髪を下ろした姿は別人とも見紛うほどの美しさ。(というか若返った雰囲気?)
ジョナサンと対面した後、やや精神が病んでしまい・・・プレート回収作業に自ら出向いて行方不明に。
その時の言動はもはや厳格なアノーア艦長としての面影は無かったです。
やがて彼女は復活を果たしますが、その姿は・・・。

◇アイリーン・キャリアー CV/名越 志保

アノーア艦長が行方不明になった後にノヴィス・ノア艦長代理に。
元はノヴィス・ノアの医師、針灸士。
初めて観たときは「まさかこのキャラが艦長に・・・」と思ったくらいに意外な人選でしたが、
その優しい物腰と明るい表情は士気を高めるのに十分。
ブレンのパイロットは、医療面でほとんどみんなお世話になっているんだろうなぁ。
アノーアとはまた違った母性を感じさせるキャラで、次第に指揮官能力もアップ。
的確な判断力と慈愛の精神はノヴィス・ノアの中でナンバーワンかと。

◇カント・ケストナー CV/佐々木 るん
わずか10歳にして博士号をとった神童。みんなに「天才少年」と呼ばれていました。現在は15歳。
少年よりむしろ少女といったシルエットであり、一人称が「ボク」でなかったら立派に女で通るはず(苦笑)
事実、フリュードスーツ(パイロットスーツ)は女物でピンク色。本人もさして疑問を持たなかったのが不思議。
知識は確かに豊富で、最初は彼の言っていることがほとんど理解できなかったですヨ。
ブレンのパイロットになって出番も増える・・・かと思いきや、
ナッキィとよくペアを組んでいたほかはほとんど印象に無かったような・・・(汗)

◇ナッキィ・ガイズ CV/冬馬 由美
ノヴィス・ノア戦力増強の目的で連れてこられた優男。というかやっぱり女にしか見えない。
比瑪に対して積極的に好意を示したり、反面、やや人当たりが良くない面も見られて複雑。
つっぱねている感じといいましょうか、特定の人間以外には無愛想っぽいです。
ジャパニーズと知った比瑪の事を「ゲイシャガール」「ヤマトナデ」と評したアメリカ人。
ブレンに関してはやはり思い入れが強いようで、ラッセやカントにブレンを分け与える時「俺のブレンだぞ!」と最後まで渋っていました。
ブレンを3機、グランチャーを1機、同時に持ち運んだという凄い能力の持ち主ですが・・・
やはり戦いに出るとそこまで目立たなかったような??(カントよりかは出番があったけど)

◇シラー・グラス CV/田中 敦子
リクレイマーのパイロット。性格は結構残忍な部分があるものの、子供にはすごく優しい。
弟たちを飢えで死なせてしまい、オリンピック選手になることを断念。
こんな世の中が憎い、こんな世の中にした人間が憎い、と思いグランチャーに乗り込んだワケです。
ジョナサンに気があるようで、ことある事にクインシィとケンカしていた感じ。

◇モハマド CV/塩屋 翼

アラブ経済界の若き重鎮。とにかく金持ち。金にものを言わせてノヴィス・ノアを買い取って指揮権を得ようとしていたのですが、
アイリーンに一目惚れをして、その後は金にものを言わせてノヴィス・ノアを全面的にバックアップ。
子供たちのために孤児院をと提案したり、現在の偉いさんの悪態を指摘したりと実は意外と切れ者です。
コロコロ変わる表情とアイリーンにしつこく迫る(アイリーンもまんざらではない)その様子は、見ていて微笑ましいねぇ。
美形でいい人、ということもあって個人的お気に入りキャラです。

◇ネリー・キム CV/高荻 晴子

極寒の地でブレンと共に暮らしていた女性。ブレンと一緒にいるために、大切な人に別れを告げたという悲しい過去を持ちます。
性格は物静かでとても優しく思いやりのある感じ。「愛」の本質を知っていそうな気がします。
ブレンの気持ちを誰よりもよく分かる様子で、ブレンを操ってスケートまでさせていた強者。
戦いはあまり好きではないようですが、ジョナサンが襲ってきたときは果敢に立ち向かう勇気も。
勇がバイタル・グロウブにて飛ばされてそこでネリーと出会い、ブレンについて色々な事を教わります。
ネリーの親身な付き合いもあって勇は心を開き、やがてネリー・ブレンとユウ・ブレンは融合。
ネリーはそこで命を落としてしまいますが、生まれ変わったネリー・ブレンに勇はずっと乗り続けて大切にしていました。
勇が肉親以外の女性で唯一、気を許したのがネリーじゃないかと。
例えば比瑪が「手伝って〜」と頼んでも「自分でやれよ」と返すところを、ネリーが頼んだらすぐに聞き入れてしまいそうな(笑)
ブレンに対する優しさという点では比瑪も負けてないけれど、ネリーの落ち着いた笑顔は誰もが安心出来る気がします。
というワケでネリーもお気に入りキャラ。

◇バロン・マクシミリアン CV/磯辺 万沙子
ネリーのいた地で初登場した謎の戦士。甲冑に身を包みマントと仮面のアヤシイ人物。
ジョナサンに新たなアンチボディ、バロン・ズゥを与えて戦わせ、常にジョナサンの為を思って行動していました。
ジョナサン自身もバロンには大きな信頼を寄せ、尊敬していたワケです。
やがてオルファンに赴いて密かにオルファンを支配しようと企む事も(ジョナサンももちろんそれに荷担していた)。
性別すらも定かではない、その正体は・・・!?