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福島第一原発 現地の保安検査官を増員
4月10日 16時46分

東京電力福島第一原子力発電所で、地下の貯水槽から汚染水が漏れるなどトラブルが相次いでいることを受けて、国の原子力規制庁は、監視体制を強化するため、10日付けで現地の保安検査官1人を増やしました。

トラブルが続く福島第一原発の国の監視体制を巡っては、現地で検査などに当たる国の職員が8人と原発事故の前と同じで、人手が不足しているのではないかという指摘が地元の福島県などから出ていて、原子力規制庁が検討していました。
その結果、10日付けで、隣の福島第二原発にいる保安検査官1人を福島第一原発に異動させ、監視やトラブルの対応などに当たらせる措置を取ったということです。これについて、原子力規制委員会の田中委員長は10日の会見で、「今回のトラブルで規制委員会として対応が十分でないことが分かった。重要なのは住民に不安を与えないことで、発電所の外に影響が及ばないようにすることを最低限のとりでとしたい」と述べました。
そのうえで、相次ぐ汚染水の水漏れについて、田中委員長は「汚染水の保管計画を破綻させるわけにはいかない。長期的にどう対処すべきか規制委員会としても考えたい」と述べて、東京電力だけに任せるのではなく、規制委員会としても積極的に関与していく考えを示しました。

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