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薬使用方法専門書で記載ミス4月9日 4時59分
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医師や薬剤師などが医療現場で多く利用している薬の使用方法をまとめた本の一部に、重大な医療事故につながるおそれがある記載ミスがあることが分かり、この本の出版社はホームページに訂正を出すとともに、今後、本の回収や交換を進めることになりました。
記載に誤りがあったのは、東京・文京区に本社がある医療関係専門の出版社「南江堂」がことし1月に出版した「今日の治療薬2013」という本です。
南江堂によりますと、リウマチの治療薬の1つである「エンドキサン」という注射薬の使用量について、本来は「1日1回、投与間隔は4週間」とすべきところを「1日1回を4週間」と誤って記載したということです(177ページ)。
先月、この薬の製造メーカーから指摘されて誤りに気付いたということで、ホームページに訂正を載せるとともに、関係する学会などを通じて注意を呼びかけています。
南江堂によりますと、この本はおよそ10万部が出荷されていて、近く回収や交換の方法をホームページに載せる予定だということです。
今回の記載ミスについて、日本病院薬剤師会の土屋文人副会長は、「使用にあたっては薬剤師がチェックするので、確率は極めて小さいが、間違った記載に従って投与した場合、重大な医療事故につながるので、あらゆる機会を使って情報を伝える必要がある」と話しています。
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