「なりきりペーニャ」を装着してヒーローインタビューを受ける松田

　ソフトバンクが今季最多タイの１３安打で１４日のロッテ戦（ヤフオク）に９―２で快勝した。前日（１３日）も１１安打で８点を奪い、貧打だった打線が大爆発して連勝だ。

　勝利の“立役者”は不振のウィリー・モー・ペーニャ外野手（３１）だ。この試合でようやく今季初適時打を放ったほどで、１３試合に出場して打率１割９分、０本塁打、１打点（１４日現在）と低迷。しかし「あれだけ深刻だった打線が連日つながったのは、ペーニャのおかげ。負けが込んでチームが暗くなっているのを察して、あの手この手で盛り上げてくれた」（チーム関係者）とバット以外でチームを鼓舞しているという。

　この日、お立ち台に上がった松田が装着していたのが、今季から発売された「なりきりペーニャ」という面白グッズ。試合前にスタッフがロッカーに持ち込んだところ、ナインが装着し合ってペーニャを主役に大盛り上がり。「これで打席に入ろう」「お立ち台に上がる選手が着けよう」と好ムードを生んだ。

　また、前日の試合からペーニャがベンチ裏に持ち込んだ全長３０センチほどの陶器製のカエルの置き物もラッキーアイテムだ。ナインが打席に向かう前にカエルにタッチ。連勝したことで１６日からの楽天戦（Ｋスタ宮城）に“帯同”させることが決まった。「ヒゲにしてもカエルにしても、ペーニャはチームを盛り上げようと自分をネタにしてくれる。本当はすごく繊細で神経質なところを持っている選手。頭が下がるよ」（球団関係者）。ムードメーカーとしてチームに欠かせないペーニャ。あとは当たりを待つだけだ。

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