憲法と教育基本法を学ぶ市民の集い」開催の報告
1、と き 2006年9月22日(金)18時30分〜
2、と こ ろ 高梁総合文化会館レクチャールーム
3、参加者数? 80人
高梁9条の会への募金 21,400円
当日寄せられた9条を守る署名 20筆
4、集いの内容
@ 映画「あたらしい憲法のはなし」上映
A 戦争中の教育体験を語る=高梁市川上町在住の難波金廣さん(75歳)
第二次大戦の中で尋常高等小学校時代を過ごしましたが、本来の勉強は一日に2時間程度。しかも、毎日、教育勅語を教えられ、君が代・軍歌を歌わされました。また、東方遥拝(天皇を敬い拝む)や、校門前に設けられたルーズベルトとチャーチルのわら人形を竹やりで突く行為もさせられました。
一方、ほとんどの時間が、戦争のための村の行事や勤労にかりだされました。(出征兵士の見送り動員、戦勝祈願行事参加、戦死者の村葬参加、松根堀り作業=松の木の根っ子から油を採り車の燃料として村へ差し出す、等)
戦争が終わって、「あの戦争は、大資本家と大地主、軍部のゼニ儲けのために行わされたものだ」ということがわかった。二度と子どもたち、孫たちに、戦争の労働力となるような少年時代を過ごさせてはなりません。
B 三世代座談会「どうみる、どうする憲法・教育基本法の改正」
○ 20代 小倉崇弘さん (大学4年生)
今日の映画を見たり、戦争体験の話を聞き、9条を守って世界に尽くせる日本でなければいけないと、あらためて思いました。多くの学生に憲法の大切さを伝えたいと思います。学校ではなかなかそのような話をする十分な雰囲気ではないので、今日のような集いを今後も開いて、一人でも多くの学生が参加するよう努力したいです。
「愛国心」は強制されるものではないと思います。そんなことをすると日本は世界から信頼されないし、冷たい目で見られます。また、子どもの教育は学校や家庭だけでなく、地域の協力も含めみんなで力を合わせてすすめたらよいと思います。
また、私自身これからも、「間違っていることは間違っている。正しいことは正しい」といえる人間に成長していきたいと思います.
○ 40代 (つる)理恵子さん (吉備国際大学助教授)
小学校のとき、先生(きっと信念のある良い先生だったと思う)から憲法のすばらしさを学んだことが強烈な印象としてあります。
先日、私の子ども(中学校)が「学校の先生から憲法の話を聞いた。戦争しないことを決めているんじゃね、すげぇー」と興奮して話していました.
教育の力は大きいとつくづく感じています。
学生時代は「その憲法が改正されるのでは」などと思いもよりませんでしたが、いま、その憲法とそれにもとづく教育基本法が変えられようとしていることに大きな危機感をもっています。
多くの皆さんと同じように、私にも夫と子どもがいます。この幸せを皆さんとともに守るために、9条と教育基本法を絶対に変えさせてはいけない、草の根からの9条の会の活動がますます大切です。がんばります。
○ 80代 尾島英之さん(眼科医師)
岡山大学の医学生時代だった終戦前に痛ましい体験をしました。(徴兵検査、学徒出陣、岡山空襲、学問・文化・芸術などの抑圧等)
終戦直後、空襲で負傷し、医大で治療を受けていた約2千人の人にアンケートをした結果(医大が実施)=ほとんどの人が、「戦争してはいけない、やられたらやり返すという考えはダメ」と回答したことに感動しました。
私は、クリスチャンです。キリスト教は「愛・命」をもっとも大切にします。人を殺すことは最大の罪悪です。戦争は人を殺し、殺されます。
9条を守る活動は私の生きている証です。「9条を守って戦争をしない日本を」とこれからも私のできることを精一杯していきたいと思います。
C 「憲法改悪、教育基本法改悪と国民投票法案に反対する意思を、集いの総意で、衆参両院議長と総理大臣、各政党に送る決議」を採択。
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